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ADSL導入事例 後編

 ルーターを利用すると、複数のパソコンでインターネットが可能になります。しかし、最初はいろいろ戸惑う事が多いのも事実。説明通りに実行しても、電源を入れる順番やタイミングで接続できない事もあります。


前回の続きです。前回までにモデムとルーターとパソコンの物理的な接続が完了しています。今回は各機器の電源を投入して、パソコンからルーターと、接続された端末の設定を行います。 このページは Yahoo!BB にてインターネットに接続するまでを説明しています。接続方法は有線 LAN です。1 つの例としてお読み下さい。



パソコンとルーターの接続

パソコンの電源を切り、購入した 10 / 100 Base-TX ストレートケーブルを増設したLANカードに接続します。


パソコンのLANポートにLANケーブルを接続 ルーターとLANケーブルを接続

次に、10 / 100 Base-TX ストレートケーブルをルーターの LAN ポートに接続します。 Planex BRL-04FM(ルーター)には LAN ポートが 5 つあり、1 つは WAN と記載され、モデムと接続するのに既に使っています。 今回は「LAN1」と記載されたポートに接続しますが、「LAN1」「LAN2」「LAN3」「LAN4」のどれに接続しても構いません。以上でパソコンとルーターの接続が完了しました。


外部スプリッタを使うモデムとルーター スプリッタ内臓モデムとルーター ルーター無しでモデムとパソコンを直接接続


電源を順番に入れます

電源を入れる順番は ADSL モデル、ルーター、パソコンです。しかし、別にどうでもいいのかも知れません。物理的な接続は完了しているものの、ルーターの設定はまだなのでインターネットには接続できません。しかし、モデムとパソコンを LAN ケーブルで直接接続する場合、特に、モデムに LAN ポートが一つしか無い場合、電源を投入してモデムが自動で正常稼働した時点で接続されてしまうと思います。いずれの場合も、ネットワークトラブルの時に対処するために、以下の内容を読んだ方が良いでしょう。



パソコンの設定

ルーターとパソコンを LAN ケーブルで接続したので、まずは LAN を構築する必要があります。以下は LAN を構築する流れとなり、ルーターを利用するので 1 台のパソコンでも LAN を構築する事になります(現時点ではパソコンがルーターまでアクセスできれば良い)。なお、前回の時点でパソコンの LAN 機能(または LAN カード)のドライバーはインストール済みです。それでは、パソコンでプライベート IP アドレスと DNS サーバーを自動取得してみましょう。



Windows 98 / ME の場合

1.「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」で「ネットワーク」をダブルクリックして下さい。



2.「現在のネットワークコンポーネント」一覧で「TCP/IP」または「TCP/IP[LANカード名]」をダブルクリックします(TCP/IP以外の名称は環境により異なります)。もし「TCP/IP」が無ければ「追加」をクリックして下さい。「プロトコル」を選択してさらに「追加」をクリックします。製造元は「Microsoft」を選択して、ネットワークプロトコルは「TCP/IP」を選択します。「OK」をクリックすると TCP/IP がインストールされます。



3.TCP/IP のプロパティが開いたら、「IPアドレス」タブをクリックします。「IPアドレス自動的に取得(O)」をクリックします。



4.「DNS設定」タブをクリックして「DNSを使わない(I)」をクリックします。



5.「ゲートウェイ」タブをクリックして、「インストールされているゲートウェイ(I)」に何も設定されて無い事を確認します。また設定されていたら、「削除」をクリックします。最後に「OK」ボタンを押し、パソコンを再起動します。



Windows 2000 / Windows XP

1.「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」で「ネットワーク接続 」をダブルクリックします。



2.「ローカルエリア接続」をダブルクリックします。「ローカルエリア接続状態」で「プロパティ」をクリックします。



3.「ローカルエリア接続のプロパティ」が開いたら一覧の「インターネットプロトコル(TCP/IP)」をダブルクリックして下さい。もし「ローカルエリア接続のプロパティ」の「全般」タブに「インターネットプロトコル(TCP/IP)」が無ければ「追加」をクリックします。「プロトコル」を選択して「追加」をクリックします。「TCP/IP」を選択して「OK」をクリックするとTCP/IPがインストールされます。



5.「インターネットプロトコル(TCP/IP)プロパティ」で「IPアドレスを自動的に取得する(O)」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する(B)」をクリックします。最後に「OK」をクリックして「インターネットプロトコル(TCP/IP)プロパティ」を閉じます。さらに「OK」をクリックして「ローカルエリア接続状態のプロパティ」も閉じます。



Windows Vista / Windows 7

1.「スタート」→「コントロールパネル」をクリックします。



2.「ネットワークとインターネット」をクリックします。



3.「ネットワークと共有センター」をクリックします。



4.ネットワークと共有センターが開きました。Windows Vista からは、ここで共有に関する設定と、ネットワークに接続されているか、または、インターネットに接続されているかを把握できます。右のスクリーンショットでは、上部に 3 つのアイコンが表示されています。左が「このコンピューター」、真ん中が「ネットワーク」、右が「インターネット」になります。例えば、インターネットに接続できない場合は、「ネットワーク」と「インターネット」の間に「×」が表示されます。この場合でも、「このコンピューター」と「ネットワーク」の間に「×」が無ければ、このコンピューターはローカルネットワークに接続されている事が分かります。もちろん、このコンピューターがルーターと通信できるだけで、他のパソコンとワークグループで接続できるか否かは別問題です。接続:の右に表示された「ローカルエリア接続」をクリックします。ちなみに、この名称は環境により異なります。接続:に何も表示されていない場合は、「アダプターの設定の変更」をクリックします。さらに、「ローカル エリアの接続」を右クリックして、表示されたコンテキストメニューの「有効にする(A)」をクリックします。



5.「プロパティ(P)」ボタンをクリックします。プロパティを表示するには、管理者権限が必要になります。



6.「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」の左にチェックを入れ、「プロパティ(R)」ボタンをクリックします。



7.「インターネット プロトコル バージョン 4( TCP / IPv4 )プロパティ」で「IPアドレスを自動的に取得する(O)」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する(B)」をクリックします。最後に「OK」をクリックして「インターネットプロトコル ( TCP / IP )プロパティ」を閉じます。さらに「OK」をクリックして「ローカルエリア接続状態のプロパティ」も閉じます。



ダイヤルアップで使用していた設定を解除

1.「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」で「インターネットオプション」ダブルクリックします。

2.「接続」タブをクリックして、「ダイヤルアップの設定」に既存の「ぷらら(ダイヤルアッププロバイダー)」で使用していた設定を削除します。

3.「ダイヤルしない(C)」にチェックを入れ、「LANの設定」をクリックします。

4.「設定を自動的に検出する」「自動設定スプリクトを使用する」「プロキシーサーバーを使用する」のチェックを全て外します。最後に「OK」を押して閉じます。



ルーターの設定

ルーターを使わず、モデムに LAN ポートが一つしか無い場合、さらに、PPPoE 接続でないならば、すでにこの時点でインターネットに接続できます。管理人が利用しているプロバイダーは Yahoo!!BB なので、PPPoE 接続ではありません。つまり、PPPoE 接続のやり方は不明なのですが、ルーターを介さずにモデムとパソコンをLANケーブルで接続する場合、設定は Windows の接続ウィザードを使用すると思われます。一方、PPPoE 接続であってもなくても、ルーターを利用している場合、インターネットへの接続はルーターが担います。つまり、ルーターで設定してしまえば、各パソコンは LAN に接続された端末となり、特に設定する事はありません。



Internet Explorer(ブラウザ:インターネット エクスプローラー)を開きます。アドレスに「ルーターのプライベート IP アドレス」を入力してアクセスします。パスワードを問われますので「工場出荷時のパスワード(説明書参照)」を入力します。ルーターの設定メニューが表示されたらインターネットに接続する設定をします。もちろん、この設定はルーターにより異なります。ルーターのマニュアルに詳細が記されているので、そちらをご覧下さい。無くした場合は、ルーターの型番をインターネットで検索して、マニュアルが配布されていればダウンロードして参照します。しかし、インターネットに接続されていない今、それを言っても無理があります。マニュアルを無くさないで・・としか言いようがありません。あとは、ユーザー名やパスワードを変更して、それを忘れた場合も終了となります。



ルーターの初期状態で設定されている、プライベート IP アドレスとサブネットマスクは変更する事ができます。さらに、今回の LAN の端末のプライベート IP アドレスの取得方法は自動取得なので、ルーターの DHCP サーバーを有効にする必要があります(初期状態でそうなっていると思います)。次のページで説明する、ルーターに複数のパソコンを接続してインターネットに接続する方法では、自動取得から自動取得に切り換えてみたいと思います。手動取得にした場合は、DHCP 機能を無効にします。



インターネットに接続されるまでのモデムの動き

最初は全ての前面ランプが点灯します。しばらくすると点滅を繰り返し、最終的には「PWR」「LLK」「WLK」、または、「電源」「パソコン(ルーター、または、パソコンと接続した場合)」「リンク」「通信」が点灯した状態になります。これは、グローバルIPアドレスをプロバイダーから取得するのに1分から2分かかるためです。この動作は不具合が発生した場合、モデムを再起動する度に発生します。「リンク」が点滅している状況は、アドレスを取得している最中です。点灯すれば取得が完了した事を意味します。


新しいモデム 古いモデム


ルーターの正常起動時

このルーターでは点灯と点滅する LED が存在します。パソコンをポート 1 に接続した場合は 1 番のランプが点灯します。また、データー通信が発生すれば点滅します。パソコンの電源を OFF にすると消灯します。ポート1に接続してパソコンの電源を ON にしているにも関わらず、ルーターの「1」の LED が点灯しない場合は、パソコンとルーターが接続されていません。接続する箇所をご確認して下さい。また、LANケーブルが破損していないか(折れていないか)を確認します。 WAN ランプが点灯しない場合は、ADSL モデムとルーターが接続されていません。LAN ケーブルを挿し直すか、接続する箇所を確認します。


新しいモデム 古いモデム


接続できない場合

以上の事をやっても接続できない場合、まず、右図の黄色い線で二つの領域に区切ります。黄色い線より上は WAN(モデムやインターネット)、下は LAN です。まずは、パソコンがルーターと接続できているか確認します。



コマンドプロンプトを起動します。Windows Vista 、Windows 7 では、スタートボタンをクリックして、「プログラムとファイルの検索」フォームに「cmd」と入力して、キーボードの「Enter」キーを押します。それ以外のOSは、「スタート」→「すべてのプログラム」から、コマンドプロンプトを起動します。



「ping ルーターのプライベートIPアドレス」を入力して、キーボードの「Enter」キーを押します。例えば、ルーターのプライベートIPアドレスが「192.168.1.1」であるならば、「ping 192.168.1.1」と入力します。「ping」と「プライベートIPアドレス」の間に半角スペースが必須です。「ping」は指定したアドレスにテスト用のパケットを送信して、その状況を返します。パソコンとルーターが接続され、正常動作している場合は右のスクリーンショットの様になります。「パケット数:送信=4、受信=4、損失=0(0%損失)」。

正常にパケットを送信できない場合、モデムとルーターを切断します。さらに、ルーターを再起動して確認します。最後に、ファイヤーウォールソフトを導入している場合は、一旦プログラムを終了します。この状態でルーターとパソコンが接続できない原因として、パソコンのLAN機能の問題、ルーターとパソコンを接続するLANケーブルの問題(破損、または、接続する場所が間違っている)、ルーターの LAN 側の設定の問題( LAN 側の DHCP 機能を無効になっている)、ルーターの故障が考えられます。

LAN ケーブルの接続場所や、パソコンの LAN 機能のドライバーの正常インストール、プライベート IP アドレスと DNS サーバーの自動取得を再確認して、パソコンを再起動します。ファイヤーウォールソフトの稼働を停止した時だけ「ping」でエラーとなる場合、ファイヤーウォールソフトの設定を疑います。



ルーターとパソコンの通信に問題が無ければ、LAN は確立しています。次は WAN の問題を解決します。右図の黄色い線より上が WAN です。モデムを再起動して(その方法は不明ですが、スイッチが無い場合は AC アダプターを挿し直す)、リンクが点灯するか確認します。リンクが点滅している時はアドレスを取得中で、点灯した状態になるのを確認します。1 分 〜 2 分しても点滅、点灯を繰り返す場合、プロバイダーからグローバル IP アドレスを取得できていません。モデムが故障した場合もこれと同じです。まず、モデムより上の配線を確認します。



Yahoo! BB のモデムは、配線が色分けされているので間違えないでしょう。となると、外から通信を引き込む壁への接続を疑ってください。もし、それでも接続できないのであれば、サポートセンターの出番です。



ルーターの LAN の確立、モデムのグローバル IP アドレスの取得が確立しているのなら、今度はルーターを疑いましょう。モデムとルーターを LAN ケーブルで接続します。右図の黄色い線より上が WAN で、下が LAN です。ルーターは、WAN と LAN が共存しており、モデムから得たグローバル IP アドレスと LAN 側のプライベート IP アドレスを関連づけとインターネットに接続します。とにかく、WAN 側と LAN 側の DHCP を有効にして、パソコンでブラウザを起動して適当なサイトにアクセスしてみます。



再び、コマンドプロンプトを起動して、IP アドレスの構成を確認します。「ipconfig」と入力して、キーボードの「Enter」キーを押します。表示された IPv4 アドレスが、ルーターのプライベート IP アドレスの末尾と異なっているか確認します。例えば、ルーターのIPアドレスが 192.168.1.1 なら、IPv4 アドレスには、192.168.1.2 〜 192.168.1.254 の数字が自動的に割り当てられているはずです。ルーターの IP アドレスが 192.168.0.1 なら、IPv4 アドレスには、192.168.0.2 〜 192.168.0.254 。もし、末尾以外の数字も異なっているなら、ルーターの LAN 側 DHCP の設定を確認します。サブネットマスクは、ルーターの LAN 側のサブネットマスクと同じ、デフォルトゲートウェイは、ルーターの IP アドレスと同じになっている必要があります。

LAN のプライベート IP アドレスを手動で割り振ると、トラブルの原因を特定するのに便利かも知れません。そのやり方は、次は「2台のパソコンをインターネットに接続する」に掲載します。例え一台のパソコンでも、ルーターの LAN 側の DHCP を無効にして、手動で IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバーを指定する事ができます。




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