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ハードディスクドライブに保管されたデータからリカバリーディスクの作成


SONY VAIO VPCL119FJ/S に付属していたものが右の写真で、肝心なものが見あたりません。もちろん、ある時点からメーカー製パソコンでは当たりまえの事ですが、自作や BTO 、あるいは、10 年くらい前のメーカー製パソコンしか触れていないユーザーにとっては困惑する出来事です。



その正体は、Windows インストールメディアの事です。あまり考えたくはありませんが、パソコンが故障した場合、ソフトウェアの故障かハードウェアの故障かを見極める必要があります。ハードウェアの故障は、メーカーサポートや保証期間内であれば無償の修理、それ以外は有償の修理、または、パーツ単品を自力で交換となりますが、ソフトウェアの故障であれば、OS である Windows を再インストールすれば、個人のデータはバックアップしていなければ消えますが、とりあえず購入した初期状態に戻す事ができます。そこで必要なのが Windows が記録されたメディア(今では DVD が主流)となりますが、ある時点からメーカー製パソコンにはこれが付属されなくなりました。

では、OS が故障した場合にどう対処すれば良いのでしょうか?メーカー製パソコンは優秀だから、故障したりしないのかな?今まで運よく一度も再インストールせずにパソコンを乗り換えた来たユーザーは当然かも知れませんが、市販、無料を問わず、ソフトウェアをインストールしたり削除したりを多く繰り返すユーザーからすると、OS再インストール無しでパソコンを使い続ける事は皆無に等しいでしょう。もちろん、これは利用環境により異なり、どちらが正解とか一般的とかはありません。再インストールしないで済む環境に越した事はありません。



ある時点からメーカー製パソコンで一般的になったのは、ハードディスクドライブの中に Windows の元データが存在するメーカー独自のやり方です。一時期、体験版や意味不明な付属ソフトが、ハードディスクドライブを消費して、購入した初期状態で、搭載されたハードディスクドライブの半分以上をそれらのソフトウェアが占める時代もありました。今ではハードディスクドライブの大容量かと低価格化が進み、その心配は皆無です。そこで、さらにハードディスクドライブにWindowsの元データやメーカー独自のソフトを保管する流れとなりました(たぶん、そんな感じかと思いますが、ライセンスの問題もあってこうなったのかも知れません)。



エクスプローラーから隠れて参照できませんが、ディスクの管理からはハードディスクドライブに作成されたパーティションを全てを参照できます。例えば、SONY VAIO VPCL119FJ/S は 約 1 TB( 1000 GB )のハードディスクドライブを搭載したモデルです。このハードディスクドライブは 3 つパーティションに分かれていました。何も記されていない 15.72 GB のパーティションと、「System Reserved」と記された 100 MB のパーティションと、「(C:)」と記された 915.69 GB のパーティションです。Windows 7 では、ブート情報が自動で別パーティションに保管されるので、これが「System Reserved」となり、購入状態でユーザーが利用できるのは「(C:)」と記された 915.69 GB のパーティションで、ここにシステムである Windows やソフトウェアがインストールされています(つまり実際に利用できるのは、これらのインストールされたソフトウェアを差し引いた容量となります)。ソフトウェアが壊れた場合に復活させるための元データは、何も記されていない 15.72 GB の回復パーティションとなります。



ハードディスクドライブの容量に不満がなければ、このやり方はとても便利です。インストールメディアが別に付属すると、それを無くすかも知れませんし、プロダクトキーを紛失しても直す手段が無くなります。もし、故障したら、この回復パーティションからCドライブを購入した初期状態に復活させる事ができます(個人のデータはバックアップしていなければ消えます)。しかし、万が一この回復パーティションの領域を削除した場合、一生初期状態に戻す事ができなくなる危険性もあります。回復パーティションはCドライブを再インストールするもので、回復パーティション自体を再インストールする事はできません。もちろん、先にも書きましたが、マイコンピューターでこのパーティションは表示されないものの、ハードディスクドライブの物理的な故障や、何かしらのソフトウェアがこのパーティションに危害を加えなる恐れもなきにしもあらず。そこで、回復パーティションも含めてメディアにバックアップする必要性を、説明書には掲載されています。



これをバックアップするには、空の DVD-R を 5 枚用意します。もちろん、メーカーやパソコンの型番により、この枚数は異なると思われます。メディアに保管した場合、このメディアから復活できるので、どうしもの時は回復パーティションを故意に削除する事もできます。しかし、メーカーの独自機能は優れているので、これは削除せずに維持した方が無難です。DVD はあくまでもバックアップを目的としています。



もう一つ言ってしまうと、通常 Windows は DVD-R 一枚で販売されています。通常版であれば、64 bit 版と 32 bit 版で 2 枚収められており、DSP 、OEM 版はビット数を購入する時に指定する必要があるので1枚となります。しかし、メーカー製パソコンの回復パーティションは、1 枚では収まりません。これは、リカバリーと呼ばれるものだからです。リカバリーは Windows も含まれますが、メーカー独自のアプリケーションやドライバーも含まれます。しかし、同梱されているインストールメディアは、リカバリー後にインストールする必要があります。例えば、SONY VAIO VPCL119FJ/S では Microsoft Office 2007 Personal 、Adobe Premium Element 7 、Adobe Photoshop Element 7。結構重要なソフトウェアは別インストールが必須で、メーカー独自のごちゃごちゃしたソフトウェアはリカバリーに含まれます。ただし、メリットもあり、デバイスドライバーはリカバリーに含まれるので、基本的には購入状態に戻すのには便利です。



リカバリーディスクの作成

リカバリーディスクの作成方法はメーカーやパソコンの型番により異なるので、ここでは一つの例として掲載します。SONY VAIO VPCL119FJ/S では、スタートボタンをクリックして、さらに「VAIO リカバリーセンター」をクリックします。



左メニューの「リカバリーディスクの作成」をクリックします。



表示される内容を読み、「次へ(N)」ボタンをクリックします。



用意した DVD の種類を選択して「次へ(N)」ボタンをクリックします。このパソコンでは、2 層書き込み可能な DVD DL の場合は3枚、DVD-R の場合は5枚必要です。この時点で空の DVD を挿入します。



コピーが始まるので、ひたすら待つのみ。ただし、5 枚の DVD を入れ替える作業は必要になるため、終わるまで放置する訳にもいかず、なんとも面倒な作業になります。残り時間が約 228 分と表示されていますが、これはもう少し作業が進むと正確な時間に変化します。



一枚目の DVD の書き込みとチェックが終了しました。空の DVD に入れ替えますが、必ず書き込み済みの DVD にナンバーを記しましょう。これを4回繰り返して、5 枚の DVD を完成させます。書き込み後のチェック作業をオンにして、1 時間 30 分ほどかかりました。



リカバリーディスクの作成が終了しました。「完了」ボタンをクリックします。



このリカバリーディスクの作成中は、マイコンピューターで回復パーティション「Recovery(G)」を参照する事ができます。



BIOSセットアップユーティリティーの起動

VAIO の起動時にロゴしか表示されませんが、BIOS の設定情報を変更する CMOS セットアップユーティリティーは、どのパソコンでも起動できるのが一般的です。SONY VAIO VPCL119FJ/S ではパソコンの電源を入れて VAIO のロゴが表示されたら、「F2」キーを連打します。ちなみに、「DEL」キーを連打すると、Windowsブートマネージャが起動しました。



シリアル番号は意図的に修正して削除していますが、なんともシンプルな BIOS セットアップユーティリティーです。ほとんどは参照で、詳細設定はできません。



一般的にはプロセッサーの電圧やメモリ速度を変更する Advanced 画面は Hardware Monitor だけで、ファン速度しか表示できません。



Security は面倒なので、パスワードは指定しない方が無難です。



Boot(ブート)は起動を意味します。パソコンを起動してシステムを読みに行くデバイスの順番を指定でき、初期状態では光学式ドライブ( Select 1st Boot Priority )、ハードディスクドライブ( Select 2st Boot Priority )、外部デバイス( Select 2st Boot Priority )となっています。つまり、初期状態ではいつでも光学式ドライブに最初にシステムを探しに行き、見つからなければハードディスクドライブに探しに行き、システムとなる Windows がインストールされていれば、ハードディスクドライブから起動します。この状態でインストールメディアを挿入したまま再起動すると、メディアから OS インストールを実行できます。しかし、普段はハードディスクドライブの Windows を起動するので、( Select 1st Boot Priority )をハードディスクドライブに変更した方が、僅かながら起動するまでの時間を短縮できます。



しかし、Select 2st Boot Priority 以降、none を指定できません。1st をハードディスクドライブに変更すると、1st で指定されていたデバイスが 2st に移動するので、このままでも構いません。インストールする時は、再び Select 1st Boot Priority を光学式ドライブに変更します。これにより、全く新しい Windows を購入してもインストール作業へ進む事ができます。ただし、このパソコンが対応しているかは不明で、リカバリー方式なのでドライバーなどの適用が面倒です。メーカー製パソコンは、一般的には購入した OS で使い続ける事が前提で、アップグレードにより失うデバイスやソフトウェアが多いと言えます。特殊なデバイスで無ければ、Windows が自動で汎用ドライバーを適用して、最低限の動作は可能と思われます(音の出力とかグラフィックス機能とか)。テレビ関連のアプリケーションは無理かと思われます。

CD-ROM、DVD-ROMから起動(BOOT)するBIOSの設定方法


このユーティリティーには、Save&Exit(変更を保存して退出する)項目が存在しません。設定を変更したならば、「Save Changes」を実行して、「Exit Setup」の流れとなります。



リカバリーディスクにせよ、回復パーティションからにせよ、Windows 再インストール方法はこのサイトで掲載しているやり方は通用しません。もし、このパソコンに通常版、DSP 版、または、OEM 版の Windows を新しく購入した場合は通用します。しかし、このパソコンがその OS に対応しているかは不明ですし、ドライバーを揃えるのが大変か不可能な場合があります(独自機能の場合)。アップグレードせずにそのまま利用し続けるのが無難で、限界を感じたら買い替える流れとなりますね。それがメーカー製パソコンの宿命かも知れません。ベーシック機能のみのパソコンは、簡単にできそうな気がします(アプリケーションは失いますが、ドライバーは何とかなりそう)。




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