MB-Support

パソコン初心者のサポートページ

65.満足できる地デジ対応 Windows Media Center と GV-MC7/HZ3


やっとまともな地デジ視聴環境を体験する事ができました。「まとも」とは、規制に従い、最低限の視聴と録画とタイムシフトができるデジタル放送視聴環境です。 管理人が今まで使った地デジ関連の機器とアプリケーションは、株式会社アイ・オー・データ機器の GV-MVP/HS + mAgicTV Digital 、SONY VAIO VPCL119FJ/S の GIGA POCKET DIGITAL での視聴です。 GV-MVP/HS + mAgicTV Digital の組み合わせは、起動する度に Windows Aero が無効になり(有効、無効は自動)、タイムシフトはできない、予約録画が終了するまで録画している番組を視聴できないなど、まともな状況ではありませんでした。 最低限の事がまともにできる視聴環境はないものかと、メーカー PC の SONY VAIO VPCL119FJ/S の GIGA POCKET DIGITAL を試しましたが、W チューナー、キャプチャー機器という意味では優れているのかも知れませんが、Windows Aero をそのままで視聴と録画が可能なものの、デュアルコアプロセッサーのためか、ただ地デジを視聴するだけでも待たされます。 これに関しては GV-MVP/HS も同じく、視聴を終了するのにも「終了しています・・・」などと表示され、まともとは言えませんでした。



管理人と Windows Media Center には因縁があり、初めて利用したのが Windows XP Media Center Edition 2005 が OEM 供給されてからです。 当時は利用しているパソコンの性能が低いため、快適に利用できませんでした。2007 年の年末に新しいパソコンを作り、Windows Vista の Media Center に移行して、やっと快適に使える状態になったのも束の間、2008 年 5 月にはパソコンでのデジタル放送の視聴が解禁となりました。 そして、Windows Vista の Windows Media Center は、いつまでたっても地デジに対応されず、挙げ句の果てに一部のメーカー製 PC で特別な Windows Media Center TV Pack が登場しました。 それだけのために、誰がパソコンを買い換えるのだろうか・・・



これらはマイクロソフトやキャプチャー機器を販売するメーカーの責任ではなく、日本に生まれた事、日本で生活している事に起因します。 地デジの規制はパソコンにとって大きく、録画、視聴、タイムシフトなど、テレビパソコンで当たり前の使い方をするユーザーにも、多大な被害をもたらしています。 特殊な機器と知識を使えば、それを回避してしまう事も可能で、結局それほどテレビが好きでもない、軽く使うユーザーが被害者となり、管理人もその一人です。 タイムシフトに関しては、キャプチャー機器を販売するメーカーにより、可能なものもありました。 おそらく、バッファロー製の地デジ対応キャプチャーカートを最初に使えば、少しは満足できたのかも知れません。 しかし、いずれにせよ、Windows Aero を無効にしない環境で利用する事はできませんでした。



Windows7

残すはハードウェア(キャプチャー機器)とソフトウェア(視聴するアプリケーション)を分離する方法です。 一般的には、キャプチャー機器を製造するメーカーが、視聴するアプリケーションを付属しますが、このアプリケーションを Windows が持つ機能でまかなう方法です。 これが多くのユーザーで可能になったのが、2009 年 10 月 22 日に発売される Windows 7 の Starter エディション以外の OS です。



この発想はしごく普通で、Windows Media Center のポジションは、パソコンでのテレビ視聴、録画に関して必要最低限の機能を持ち、家電テレビよりも優れ、初心者でも簡単に操作できる一般的なラインに位置します。 その証拠に、アナログ放送が全盛期の時代は、TVキャプチャー機器を販売するメーカーアプリケーションの方が優れ、そちらを好んで使うユーザーが多かったはずです。 これを逆転させてしまったのは、日本独自のデジタル放送に対する規制です。 これにより、メーカー製アプリケーションのアドバンテージは消滅し、ハードウェア(液晶、ビデオカード、TVチューナー、キャプチャーカード)などの投資を要求した上、必要最低限の事ができない、もちろん、視聴と録画くらいはできるのですが、この当たり前の操作にストレスを与える事になりました。 ならば、もともと必要最低限で快適な機能を提供する、Windows のおまけ的存在の Windows Media Center はどうであろうか? Windows Vista は問題がありすぎ、一部の特殊な販売方法でしか提供しない、つまり、既存のユーザーは見捨てられたのですが、Windows 7 では、そろそろ世間的にもそんな誤魔化しは通用しないはず(管理人は正直な話、2011 年 7 月以降の OS まで無理かと絶望視していましたが)。



そして、Windows Vista Ultimate 32 ビットから、Windows 7 Professional 64 ビットに同じパソコンで移行してみました。 Windows 7 Professional は、Windows Vista business に匹敵しますが、Windows 7 ではエディションにより機能が異なるのではなく、大は小を兼ねています。 つまり、Home Premium から Windows Media Center が付属するので、Professional 、Enterprise 、Ultimate にも付属します。 そして、64 ビット版には 64 ビット版の Windows Media Center が付属します(タスク マネージャーのプロセスで、*32 の文字がないプロセスは、64 ビットで動作しています)。



Windows 7 の Windows Media Center に対応した地デジキャプチャーユニットを購入。 また懲りずに株式会社アイ・オー・データ機器の「GV-MC7/HZ3」を選択( AMD チップセットだと動かないとか、同社製のキャプチャーカードでも併用できる組み合わせが複雑とか、購入する前にメーカーサイトでチェックが必要です )。 Windows Media Center は 4 チャンネルまで認識するので、これを 4 つまで増設できます。 3 波チューナーの場合は、地デジで 1 チャンネル、その他で 1 チャンネル占領するので、合計二つとなります。 これを選択する理由は、Windows 7 の Windows Media Center に対応している事以外、特にありません。 それまで、USB 接続の外付け機器は邪魔になるので、内蔵機器を好んで購入していましたが、最近考え方が変わりました。 視聴、録画機能を Windows に付属する Windows Media Center で行うため、メーカーアプリケーションは付属しません。



メーカーアプリケーションが付属しない分、低価格なのが特徴です。 付属されていたのは、USB ケーブル、アプリケーションとドライバー CD-ROM 、地デジ専用チューナー&キャプチャー本体、MiniB-CAS 、説明書(紙切れ 3 枚)。 アプリケーションが付属しないと書きましたが、基本的な視聴と録画に関するアプリケーションであり、Windows Media Center に付加するプラグインが付属します。 内容としては、テレビ録画配信機能、TV チューナーの独自設定(Extras)、DDR Move( BD 、DVD コピーとムーブ機能 Extras )。 説明書が紙切れ 3 枚の訳は、利用するアプリケーションが Windows Media Center である事と、CD-ROM に電子マニュアルが付属するため。



今回、初めて miniB-CAS を目にしました。上が GV-MVP/HS に付属された通常サイズの B-CAS 、下が GV-MC7/HZ3 に付属された miniB-CAS 。



これにより、本体もコンパクトになっています。



このサイズは微妙でして、コードより太くて、従来の外付け機器と比べると小さい。 なお、miniB-CAS は蓋を開けて収納でき、蓋を閉めて完全に隠れます。



しっかり設置するよりも、USB ケーブルやアンテナケーブルと同じでぶら下げる感じでしょうか。 それにしては大きい。これを4つも接続すると、やっぱり邪魔ではあります。でも、このサイズは初めてです。



付属する CD-ROM を起動して、[連続インストール] ボタンをクリックします。 ドライバーとWindows 7 Media Center プラグインがインストールされ、パソコンの USB ポートに GV-MC7/HZ3 を接続するように要求されます。接続はそれからで十分です。



連続インストールでは、DirectX もセットアップされます。Corel DDR Move のインストールには、Microsoft Visual C++ 2005 Redistributable Package(x86) もインストールされ、DiXiM Media Server 3 for Media Center へとインストールウィザードは続きます。最終的に、コンピューターの再起動が必須となります。



再起動後は、Windows 7 Media Center のセットアップです。 これは、以下のページに掲載しました。内容は、セットアップして Windows が認識した GV-MC7/HZ3 を、チューナーとして Windows Media Center に設定します。 これにより、番組表の受信も可能になります。

Windows 7 Windows Media Center 設定方法



Windows 7 Windows Media Center の地デジ視聴はいかが?

すばらしい!! Windows Aero が切れないので作業の邪魔にならず、最大表示、ドラッグアンドドロップにより画面の縮小、拡大、移動。タスクバーのプレビュー表示。 視聴中のスクリーンキャプチャーも有効で、Windows Media Center の画面だけが真っ黒くなります。 これは規制で当然なのですが、mAgicTV Digital では Snipping Tool を使うしかありませんでした。 GIGA POCKET DIGITAL では、PrintScreen はもちろん、Snipping Tool まで動作しませんでした。 どれだけ規制で関係ない機能まで制御する気なのか。そんな悩みは Windows Media Center はすべて解決しています。



Windows Media Center の起動に関しては、パソコンの性能に依存すると思いますが、テレビの視聴、録画した番組の視聴、終了は、アナログ放送を Windows Media Center で行っているのと違いがありません(それだけ快適である)。 mAgicTV Digital は視聴するのに6秒くらいかかりましたが、Windows Media Center は「テレビを見る」をクリックして 2 秒くらいで視聴を開始できます。 チャンネル切り替えもスムーズで、ストレスを感じません。GIGA POCKET DIGITAL はインストールしているパソコンがデュアルコアプロセッサーなので、比較するのは難しいですが、起動が遅いと感じたのは事実です。

アナログ放送でも同じですが、家電テレビとは異なり、一瞬でテレビを視聴できるものはありません。 これは、予約録画をしていなくても、タイムシフト機能が作動するため、視聴するにも内部的に一定時間の録画を実行しています。 これにより、視聴中に一時停止したり、見逃したシーンを一定時間内だけ巻き戻したりできます。mAgicTV Digital はその機能が存在していないのに、なぜあれだけ待たされるのか理解に苦しみます。 さらに終了する場合も「終了しています・・・」と表示され待たされます。Windows Media Centerは「×」ボタンをクリックすれば一瞬で終了します。



Windows Media Center の番組表は、一般的な家電テレビとは異なり、新聞形式ではありません。これは、賛否両論ですが、表示形式は踏襲しています。 そもそも、Windows Media Center でデジタル放送を視聴するのが初めてなので、TV Pack と何が改良されているのか不明です。



タイトル、ジャンル、出演者から番組検索を実行する画面。



単発、または、シリーズ録画の設定。



録画が始まったら、通知領域に表示されます。通知領域は Windows 7 で導入された新しい機能で、それまで常駐するアプリケーションでごった返すのを防ぎ、常にアイコンとして通知するものと、通知領域にしまうものを指定できます。 録画が実行されている事をいち早く知りたいなら、カスタマイズをクリックして、「Windows Media Center」を「アイコンと通知の表示」変更すれば良いでしょう。 これにより、従来の Windows Media Center と同じ表示になります。



録画中の番組を視聴する場合、アイコンをクリックして「Windows Media Center を開く」をクリックします。



スクリーンショットは、説明した番組名とことなりますが、それはお許し下さい。また、テレビ番組の画面には意図的にモザイクをかけています。 録画中の番組は、左下に赤丸のアイコンが表示されます。そのサムネイルをクリックします。



概要が表示され、再生をクリックします。画面はキャプチャーできませんが、これで録画中の番組をはじめから視聴する事ができます。 もちろん、早送りできるのは、現在録画が完了している時刻までとなります。mAgicTV Digital は、テレビ視聴中に録画ボタンを押す以外、録画中の番組を視聴する事ができず、録画がすべて完了してから視聴可能になる、決してあってはならない仕様でした。



視聴中のコントロールボタンは、デジタル放送に対応したデータ放送表示ボタンが追加されたくらいで、オーバーレイ表示は同じです。 つまり、そのままにしておくと自然に消え、ポインターを乗せると再び表示されます。



番組表へのアクセスも簡単で、一回ボタンを押すと、視聴中のテレビ局の番組表がオーバーレイ表示され、もう一度押すと、通常の番組表へアクセスします。もちろん、軽快な動作です。



録画した番組、または、視聴中の番組のタイムシフトは、シークバーをドラッグアンドドロップで移動すると、サムネイルが表示されます。 これにより、CM を飛ばすのが楽です。タイムシフトが自動ですが、とりあえず再生させておく必要があるので、例えば2時間映画を番組予約して、番組が始まって 20 分くらいしてから再生すると、CM の時にスキップさせる事ができます(タイムシフトは番組が変わった時点で消滅するので注意が必要)。



音声切り替えや字幕表示に関しては、専用リモコンがあった方が便利かと思われます。いちいち、タスクの「設定」→「テレビ」→「言語」、あるいは、「字幕放送」などをたどる必要があり、字幕放送に関してはデフォルトでミュートを押した時に自動で表示されますが、これを切る事もできます。が、まだ映画を視聴していないので、正直なところ不明です。そして、リモコンを使えば快適になるかも不明です。

I-O DATA Windows Media Center専用リモコン GV-MC7/RCKIT



この快適な操作性を得られたのは、Windows Media Center が優れているのか、GV-MC7/HZ3 が優れているのか、それとも Windows 7 が優れているのか、32 ビット版から 64 ビット版に移行したのが正解だったのか? 変更した部分が多くて正直よく分かりません。 GV-MVP/HS + mAgicTV Digital は地デジがパソコンで解禁された最初に登場したデバイスのため、後のデバイスは優れているのかも知れません。 GV-MVP/HS でも、Windows 7 で利用すると( GV-MC7/HZ3 と併用はできない )、Windows Aero の切り替えがスムーズになったので、Windows Vista で使うよりはマシだと感じました(切り替えが発生するのは納得できませんが)。 SONY VAIO VPCL119FJ/S の GIGA POCKET DIGITAL に関しては、Windows 7 Home Premium 64 ビットであるものの、パソコンの基本性能が今回 GV-MC7/HZ3 を使った環境より低いため、何とも判断できないところです。 もっと多くの機器を使ってみないと井の中の蛙ですが、カミングアウトしてしまえば、個人的にはテレビが重要なポジションにある訳でもなく。 ただ、先にも書きましたが Windows Media Center が気になっていただけです。




流れからすると、今後はメーカー製視聴、録画ソフトの方が優れ、Windows Media Center を打ち負かすのでしょうか? それとも、Windows 7 の仕様と、デジタル放送の規制で、やっぱり普通に視聴や録画をして楽しむだけのユーザーに、ひどい状況を押しつけ続けるのでしょうか? 「地デジパソコン」とよく見ますが、今まで使っていた環境は、とてもそんなキャッチフレーズが使える地デジ環境ではありませんでした。 しかし、実際に使ってみて納得できたのは、後付けデバイスで対応された Windows 7 Media Center と、それ専用のデジタル放送対応キャプチャー機器です。




戻る 一覧表示 次へ


BTOパソコン・ゲームPC・自作パソコンなら【TSUKUMO】 - 自作PCに必要なパーツ、豊富な品揃え

Copyright © 2013 MB-Support パソコン初心者のサポートページ All Rights Reserved.

管理人サイト閲覧方法プライバシーポリシー著作権/免責事項