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26.CPU 温度が気になったので、シリコングリスを塗り直してみた

 P965 チップセットを搭載したマザーボード「ASUS P5B Premium」と、Intel Core2 Quad Q6600 でエンコードを実行すると、CPU 温度は 76 ℃ まで上昇し、ファン回転数は 2083 rpm 。 さすがにこの環境は異常だと気がつきました。


Intel P965 チップセットを搭載した マザーボード 「ASUS P5B Premium」と、Intel Core2 Quad Q6600 でパソコンを自作しましたが、どうも CPU ファンの取り付け方が正しかったのか不安になっていました。 ソケット LGA775 に CPU を設置する方法は、レバーを元に戻す事で確実に設置できたと確信できる作業内容ですが、プロセッサに付属していたインテル純正ヒートシンク + CPU ファンに関しては、確実に「これで良い」と判断できかねるかも知れません。 PC ケースにマザーボードを設置するみたいにネジを回すタイプの方がありがたいのですが(それでも締めすぎず、緩すぎずと微妙なラインはある)、プッシュ式で設置する LGA775 の方法は、いくつかのマザーボードで経験してみないと、正しいと判断できかねます。



1 ヵ月ほど不安な状況で使っていましたが、CPU ファンのつけ方に早い時点でやり直しが必要だと感じました。 Intel Core2 Quad Q6600 のクロック数は 2.4 GHz ですが、最初 3 GHz にオーバークロックして使っていました。 その後、CPU 温度が気になりだして、今では 2.7 GHz で利用しています。 右が通常状態の CPU 温度。ファン速度は温度により可変する設定ですが、通常状態で CPU 温度は 52 ℃ で、ファン速度が 1577 rpm 。

管理人は Pentium III 800 MHz からシングルコアの Pentium 4 、デュアルコアの Core2 Duo を飛び抜かしてCore2 Quad にジャンプアップしたので、これが標準的なのか否か判断できないのに困りました。



Windows Media Center の最高品質で録画したテレビ番組を、Windows ムービー メーカーで CM をカットしてDVD画質並み( 3 Mbps )にエンコードしている時の状態が右です。 このマザーボードでは、CPU 温度が 65 ℃ に達すると警告音(切る事はできる)と、表示が緑から赤に変化します。CPU 温度は 76 ℃ まで上昇し、ファン回転数は 2083 rpm となります。 これで、システムが落ちる事はないのですが、冬はこれでも良いとして、夏は無理ではないか?つまり、間違っている事に気がつきました。



最初は、CPU ファンを購入して、取り替えてしまおうかと思いました。 しかし、これが以外に高価。もの凄くオーバークロックして使いたユーザーなら良いかもしれませんが、適度のオーバークロック、もしくは、ノーマルの状態で使う管理人にとっては疑問に思います。 そして、冬にこれを購入しないとならない状態に陥っているのも解せません。




そこで、CPU ファンはそのままで、単純に付け直してみる事になりました。 早い時点でその必要性を感じていたにも関わらず、それができなかった理由は、CPU とヒートシンクの間に塗るシリコングリスの問題です。 右は、取り付ける前の CPU に付属するインテル純正の CPU クーラーですが、そもそもBOX販売のプロセッサにはシリコングリスが付属していません。 しかし、CPU と接する部分に固形のシリコングリスが付着しています。 この状態で設置してパソコンの電源を入れると(パソコンを可動させると)、CPU から発する熱で固形のシリコングリスが溶けます。



右が1ヵ月ほど使い、取り外した CPU クーラー。固形のシリコングリスが熱で溶け、広がっていますね。 つまり、一度電源を入れてしまうと、新しいシリコングリス無しい取り付け直す事は不可能です。 シリコングリスが無い状態でもパソコンは動きますが、CPU 温度は正しくシートシンクとファンで拡散できないので不安定な状態となります。

不安定な状態で利用する事は、CPU 自体の破損、マザーボードの破損、または、CPU が燃えるのを防ぐためにシステムがシャットダウンしますが、いきなり切れるので ハードディスクドライブ の故障へとつながります。



そこで購入したのがシリコングリス。CPU クーラーを交換するより期待はできませんが、とりあえす安く試せます。 シリコングリスの価格は 200 円 〜 2,000 円と幅があります。 一般的には高価なものほど熱の伝達性が高く、注射器式で塗りやすくなっています。さてどれにするか?

選択に必要な知識は乏しい。しかし、それ以前の問題で、シリコングリスを近所で入手する事は不可能。 秋葉原まで行くのなら、交通費と通販の送料がいい勝負。そして、現物を見たとて、良し悪しを検討する知識がない。そこで通販を利用する事に。



しかし、200 円 のグリスを購入するのに、送料が 777 円、代引き手数料が 315 円って・・・ そこで、購入まで少し時間がかかってしまいました。1 万円以上購入すると送料が無料になるショップだったので、ハードディスクドライブの購入まで引っ張って、ついでに購入した次第。 購入したシリコングリスは「CoolerMaster PTK-002-U1-GP」( 980 円)、「Wide Work WW-7762」( 580 円)、「ValueWave SG04」( 200 円)。 人柱となって検証する気はありませんが、年末の大掃除に他のパソコンで必要になるかも知れないので3つ購入してみました。



今回利用してみたのは、金額的には中間となる「Wide Work WW-7762」( 580 円 )。 熱伝導率は溶剤発揮前(電源を入れて馴染む前)4.0W/mk、溶剤発揮後 6.0W/mk 。 ショップのコメントではインテル純正クーラーにも使用されていると書かれていました。中間だからこ れで良いかな?



電源ユニットのスイッチを切り、念のためコンセントも抜きます。 CPU クーラーのつけ直しには、PC ケースを横に寝かせた方が無難(みんなそうすると思う)。 ファンを外すには、マイナスドライバなどで4本のソケットを矢印(ファスナーに書かれている)の方向に回して引っこ抜きます。 これは、ドライバーを使わなくても回せる場合もあります。



固形のシリコングリスが溶けた残骸をふき取ります。



古いシリコングリスが残っていると、逆に空気の入るスペースができてしまい、CPU ファンの冷却性能自体に変化はありませんが、CPU からヒートシンクに熱を正しく伝えられず、温度が上昇してしまいます。 シリコングリスは、CPU とヒートシンクの隙間の熱伝導率の悪い空気を排除するために塗ります。



こちらは、CPU クーラーを外した CPU 側。同じく古いシリコングリスを除去しますが、古いシリコングリスの位置に新しいシリコングリスを塗るので、だいたいどれくらい塗ればいいか判断する基準になります。CPU クーラーにより異なりますが、クーラーが 接する部分に塗れば良いので、プロセッサ全体に塗る必要は無い事が分かります。



拭き取り完了後。問題は、何で拭き取るか?管理人はティシュで拭き取りました。残骸を残さない様に配慮しましょう。ASUS のティシュが無かったので、エリエール製を使いました。これなら近場でも購入できます。正しい拭き取り方は管理人は知りません。



申し訳ありませんが、なぜかシリコングリスを塗る時の写真が残っていません。動画を撮影していましたが、カメラの位置に気を使うのを忘れ、ほとんど手しか映ってませんでした。注射器型のシリコングリスを、CPU の中央に盛ります。



ヘラを使ってのばしますが、プリンなどに付いてくるプラスチックのスプーンが塗りやすいです。 右はまだ凹凸がありますが、平らになる様にシリコングリスを塗り広げます。今回は厚めにぬりました。



CPU の取り外してロックを解除したファスナーを正しい方向に回します。 これは 4 つのファスナー共通です。前回はどの程度まで挿せば良いのか不明でしたが、今回はしっかりカチッと音がするまで押し込んでみました。 ファスナーを押し込む順番は、対角線上の2つのファスナーを先に留め、のこり二つを留めます。とりあえず、対角線上の 2 つが基準で、どこから留めても問題はありません。

管理人の構成ではかなり強く押しこむ必要があり CPU を破損する恐れがあり怖いです。 3 つまではカチッと音がするまで留まりますが、最後の 1 つがなかなかカチッと音がするまで押し込む事ができません。 しかしこの状態では水平になっていないので、熱伝導率が下がります。おそらく、他の構成ではすんなり留められるのかも知れません。



とりあえず、力まかせにカチッと音がするまで押し込んでみました。

Intel CPU クーラー&ファンのプッシュピンの仕組み



CPU クーラーを取り付け直した結果

取り付け前では、CPU 温度が常時52℃、ファン速度が 1577 rpm だったのが、今回の付け直しで 34 ℃ 、ファン速度 1171 rpm となりました。 これで、取り付け方が間違っていた事が判明しました。



同じ内容の作業でエンコード時が右。取り付け前では CPU 温度 76 ℃ で警告を発していましたが、取り付け直し後ではエンコード時でも 44 ℃ をキープ。 ファン速度は 2083 rpm から 1240 rpm まで下がりました。32 ℃ も低くなった上、ファン速度の低下で静音性も増しました。



3 GHz にオーバークロックしてエンコードしても、CPU 温度は 52 ℃ 、ファン速度 1506 rpm で、警告ラインより 10 ℃ 以上低くなります。



現在、3.15 GHz までオーバークロックして常用していますが、冷却効果と静音性は十分確保できました。 残念ながら、今回は CPU クーラーの取り付け方が間違っていたので、それをやり直すためにシリコングリスが必須でした。 つまり、シリコングリス自体の性能は不明なままとなります。 夏になってみないと分かりませんが、とりあえず熱を下げられ、ファン回転数が下がった事で静音性も増し、一石二鳥となりました。

問題は、CPU クーラーの取り付け方。マザーボード、プロセッサに付属していたマニュアル通りにやっていますが、今回も取り付けに手こずりました。 ホームページでレビューを参照したり、友達から聞いた話では、管理人が思っているほど微妙な取り付け作業ではない様です。 つまり、すんなり設置可能かと思います。 なぜ私のだけ・・・



追記

掃除で CPU 温度を下げるのは限界があり、やっぱり効果的なのは CPU クーラー&ファンを交換する事です。 大型ヒートシンクのおかげで、ファン回転速度も下がり、静音化にも貢献します。 管理人は安価な CPU クーラー&ファンに交換しましたが、パフォーマンスの凄さにビックリしました。

CPUクーラーとファンの交換作業 前編




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