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複数のバージョンを持つ Internet Explorer の互換性を無料でチェックする:Internet Explorer Application Compatibility VPC Image


Microsoft(マイクロソフト)社の OS(オーエス)である Windows(ウインドウズ)に付属するブラウザアプリケーション Internet Explorer(インターネット エクスプローラ:以下IE)は、Windows XP 時代に普及した WEB 標準に準拠していないバージョン IE 6 が存在します。後継バージョンが登場せず、標準ブラウザとされた期間が長かったのですが、Mozilla Firefox(モジラ ファイヤー フォックス)や Opera(オペラ)の WEB 標準準拠への追求により、IE も大きく方向転換する事になりました。しかし、突然変異は、それまで誤った解釈をする IE 6 用に作られた、というよりは、IE 6 で表示をチェックしていたユーザーが、バージョンアップによりサイトが崩れる可能性があるため、徐々に変更する流れになりました。



提供元は後継バージョンを公開しつつ、今後は WEB 標準を目指すため、サイト制作者に対応を迫りました。IE 7 ではブラウザの機能が拡張されたものの(タブや RSS に対応)、表示関しては根本的な改良に至りません。その後登場した IE 8 でも、他社がスコア 100 に近い数字を叩き出す Acid3(あしっどすりー)で、スコア 20 に留まりました。IE 9 になってスコア 100 に到達しましたが、Windows Vista からのサポートで、その時半数以上のユーザーが使っていた Windows XP が見放されてしまいました。



IE は Mozilla Firefox とは違い、たとえベータ版であっても、正式版の IE と同時にインストールする事ができず、ベータ版や他のバージョンをインストールすると、メインで使っている IE がそれに置き換わってしまいます。これでは複数あるバージョンの互換性をチェックするために、コンピューターとOSを用意する必要があります。



複数のバージョンのレンダリングを試せるアプリケーション「IETester」が登場しましたが、Windows Vista から標準化されたメイリオフォントのせいで、OSに依存した表示に関するチェックが難しくなりました。もちろん、後に公開されたメイリオフォントを Windows XP にインストールすれば、IE 6 の環境でメイリオフォント表示が可能ですが、多くのユーザーがそれをするとは限りません。

IETester



理想としては、Windows XP と IE 6、Windows XP と IE 7、Windows XP と IE 8、Windows Vista と IE 7、Windows Vista と IE 8、Windows 7 と IE 9、Windows 8 と IE 10 の環境を用意したいところですが、コンピューターとOSのライセンスにお金がかかります。そこで、Virtual PC の登場ですが、通常の方法では OS のライセンスが必要になります(Windows 7 の Professional 以上は Windows XP Mode が無償で利用可能)。



Internet Explorer Application Compatibility VPC Image は、Virtual PC にインストールする「Windows 7 + IE 8」、「Windows 7 + IE 9」、「Windows Vista + IE 7」、「Windows XP + IE 6」を期限付きで利用できるものです。注意が必要なのは、英語版のみの提供で、Windows Vista 以降で日本語サイトのチェックは問題ありませんが、Windows XP + IE 6 の場合だけ日本語フォントをインストールする必要があります。また、利用可能な期間はOS毎に異なり、Windows XP + IE 6の環境が一番短いと思われます。ただし、Windows 7 の Professional 以上のユーザーは、日本語版の Windows XP Mode が無償で利用できるので、これをインストールする必要性は薄いです。



Windows 7 の Professional 以上のユーザーの場合は、IE 6 のチェックに Windows XP Mode を使い、「Windows 7 + IE 8」、「Windows 7 + IE 9」、「Windows Vista + IE 7」だけ利用すれば良いでしょう(おそらく、IE 8 か IE 9 は常用している OS にインストールすれば良いので、チェックが必要なのは IE 7 と IE 8 くらいでしょう)。

Windows 7 Home Edition 、Windows Vista 、Windows XP の場合は、無償で提供されている Microsoft Virtual PC 2007 をインストールする必要があります。いずれにしても、Virtual PC 単体の設定は関係ありませんが、ゲスト OS( Virtual PC をインストールする OS をホスト OS 、Virtual PC で起動する OS をゲスト OS と呼びます)毎のネットワークの設定と、チェックするサイトが LAN 内の WEB サーバーに存在するならば、ドメインとプライベート IP アドレスを紐づける「C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts」ファイルにドメインとサーバーのプライベート IP アドレスを登録する必要があります。

まず、インストールマシンが Windows 7 の Professional 以上の場合は、Windows XP Mode が利用できる環境を構築しましょう。これで、Windows XP + IE 6 のチェックが可能になります。

Windows 7 Windows XP Mode インストール方法 No1

Windows 7 Windows XP Mode インストール方法 No2

Windows XP Mode Virtual PC のネットワーク設定

Windows 7 Virtual PC ゲスト OS インストール方法

Virtual PC のゲスト OS の動作

それ以外の OS は、公式サイトから Microsoft Virtual PC 2007をダウンロードしてインストールします。インストール方法は以下。

Microsoft Virtual PC 2007 インストール方法



Windows XP Mode 、あるいは、Virtual PC の準備が出来たら、お望みの OS とブラウザの組み合わせのファイルをダウンロードします。Windows 7 + IE 8 の場合は、合計 4 つのファイル 2.653 GB を、。Windows 7 + IE 9 の場合は、合計7つのファイル 4.331 GB を、Windows Vista + IE 7 の場合は、合計 6 つのファイル 4.179 GB を、Windows XP + IE 6 の場合は Windows_XP_IE6.exe をダウンロードします。

Internet Explorer Application Compatibility VPC Image



ダウンロードしたファイル群は、デスクトップに新しいフォルダーを作成して、そこに入れます。例えば、右は Windows Vista + IE 7 の 6 つのファイルをダウンロードしてフォルダーにまとめました。これで、Part01.exe をダブルクリックしてインストールを実行します。



使用許諾契約書が表示されるので、内容を読み納得したならば、「Accept(同意します)」ボタンをクリックします。同意しない場合はインストールできません。



仮想 OS をインストールする場所を選択します。今回は、C ドライブに新しいフォルダーを作成して、そこへインストールする事にしました。具体的には、C ドライブに「Internet Explorer Application Compatibility VPC Image」と名前の付いたフォルダーを作成して、「Browse」ボタンでそこを指定しました。名前や場所は、真似する必要はありません。自分が把握しやすいように決めて下さい。「Install」ボタンをクリックします。



インストール中です。ダウンロードしたファイルによりますが、ファイル数が多くても自動で更新されます。しばらくお待ち下さい。完了すると自動でデスクトップから消えます。



インストールしたフォルダーをエクスプローラで開きます。私の環境では、C:\Internet Explorer Application Compatibility VPC Image にインストールしました。インストールした「.vmc」ファイルをダブルクリックして起動します。



一度起動してしまえば、仮想マシンリストにも表示されるので、そちらから起動する事もできます(.vmcx)。例えば、右のスクリーンショットでは、Windows 7 Professional に Windows XP Mode をインストールして、C:\Internet Explorer Application Compatibility VPC Image に Windows Vista + IE 7 と Windows XP + IE 6 をインストールしました。「仮想マシン」フォルダーからも起動可能になっています。もちろん、Windows XP Mode があるので、Windows XP + IE 6 をインストールする必要はありません。



Microsoft Virtual PC 2007 も、一度起動すれば、Virtual PC コンソールに名前が登録され、起動が楽になります。まずは「設定」ボタンをクリックします。



Windows XP Mode 経由の場合は、仮想マシンを起動してインストールした環境(今回は Windows Vista + IE 7)をクリックで選択して「設定」をクリックします。



左の「ネットワーク」をクリックして、右の「アダプタ1(A)」を、メインマシンで利用しているネットワークデバイスに変更します。名称は、デバイスマネージャでの「ネットワーク アダプター」で確認できますが、「アダプタ1(A)」をクリックして表示される選択肢に、特殊な環境でなければ名称がいくつも表示される事はありません(される場合もあります)。これ以外でも、仮想環境をネットワークに接続する方法がありますが、これらの設定については以下のページをお読み下さい。

Windows XP Mode Virtual PC のネットワーク設定



ファイルを直接クリック、または、コンソールからインストールした環境を起動します。



起動したら、「Administrator(アドミニストレータ)」をクリックして、パスワードを入力します。パスワードは公式サイトに掲載されており、「Password1」となっています。最初の「P」が大文字である事と、数字の「1」は 10 キーを使わない方が無難です。



Windows Vista の環境では、アクティベーションが表示されました。先の設定でルーターの DHCP 機能が有効の場合、インターネットに接続する環境が整ったと思うので、アクティベーションが可能です。管理人の環境では、DHCP が無効で、プライベート IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバーを指定しないとインターネットに接続できないので、「Activate Later」をクリックして先に進みます。

OS により異なります、起動までたどり着ければ、ブラウザは起動できます。しかし、サイトのチェックをするには、インターネットに接続する必要があります。ルーターの DHCP を無効に設定している場合、ゲスト OS にも手動でプライベート IP アドレスを設定します。プライベート IP アドレスの割り振り方は、以下のページをお読みください。

Windows XP Mode Virtual PC のネットワーク設定

IP アドレスの設定 Windows 7

IP アドレスの設定 Windows Vista

IP アドレスの設定 Windows XP

割り振り方は共通で、設定方法は Windows のバージョンにより多少異なります。「Internet Protocol Version 4(TCP/IPv4)Properties(インターネット プロトコル バージョン4 プロパティ)」さえ表示されればOKという場合は、上のOS毎の IP アドレスの設定方法を参照すれば分かります。ここに何を入力するべきか分からないユーザーは、プライベート IP アドレスの割り振り方が分からないので、やはり OS 毎の IP アドレスの設定方法を参照して下さい。



今回は Windows Vista + IE 7 のゲスト OS を、ホスト OS Windows Vista にインストールしました(右のスクリーンショット)。IP アドレス設定のプロパティまで辿り着くには、「Network and Sharing Center(日本語版ではネットワークと共有センター)」を起動して、「View status」をクリックして、「Local Area Connection Properties」が表示されたら、「Properties」ボタンを「クリックして、「Internet Protocol Version 4(TCO/IPv4)」をダブルクリックすると、設定画面が表示され、IP address にネットワーク上で重複しないプライベート IP アドレスを入力して、「Subnet mask(サブネットマスク: LANと同じアドレス)」「Default gateway(デフォルトゲートウェイ:ルーターのプライベート IP アドレス)」、「Preferred DNS server」にルーターのプライベート IP アドレスを入力します。



もし、同じルーター内に WEB サーバーがあり、そのサイトをチェックする場合は、ドメインとプライベート IP アドレスを登録する作業をします。そうしないと、ドメインでサイトにアクセスできません。これに関しては、次のページの下の方に掲載してある、「ドメインを入力してアクセスする hosts ファイル編」を参照して下さい。初期状態では上書き保存できないので、Users のアクセス権を一時的にフルコントロールにして、上書き保存が完了したら元に戻します。

自宅サーバーのホームページにアクセスする方法



以上で、ゲスト OS の旧ブラウザでサイトの確認が可能になりました。Windows XP の場合は、日本語に対応していないので、ワークグループに参加させ、フォントをホスト OS からゲスト OS に移動する必要があります。ゲスト OS からホスト OS の「C:\Windows\Fonts」にアクセスしても、個別に移動する事が出来ません。「MS P ゴシック標準(ファイル名はmsgothic.ttc)」を他のフォルダーにコピーして、それをゲスト OS から取り込む事は可能です。



Windows XP Mode 経由では、統合機能を有効にする作業があります。この作業に関しては必須ではありません。次のページのゲスト OS インストール方法の途中で触れています。

Windows 7 Virtual PC ゲスト OS インストール方法



ちなみに、初期状態でネットワークに接続して IE 6 で当サイトにアクセスすると、日本語に対応していないので文字化けしています。



日本語表示が可能になりました。右のスクリーンショットでは、ホスト OS Windows 7 Professional に、ゲスト OS Windows XP + IE 6(左)と、ゲスト OS Windows Vista + IE 7 を表示して、サイトの表示をチェックしています。設定するまでの作業が面倒で、使用できる期限が少ないので(特にWindows XP は)、集中的に互換性をチェックする必要があります。管理人の独り言でアクセス解析した結果、IE 6 、IE 7 の比率は下降しており、IE 自体が他社ブラウザにシェアを奪われているので、それほど問題視する段階でも無いのかも知れません。

管理人の独り言:アクセス解析で Windows 7 が Windows XP を抜きました




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