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映画鑑賞:「私の優しくない先輩」


恋愛とか結婚とか、そんな物語が大・大・大嫌いな私ですが(ハッピーエンドなら好きですが)、軽い気持ちでラブコメディーの「私の優しくない先輩」を見ました。公式サイトでプロモーションビデオを見た時、「この夏、一番あつっくるしい!?(まぁ、去年の映画なのですが)」「恋応援ムービー!」などキャッチフレーズで親近感の無い映画でしたが、キャラクターの設定に興味がありました。例えば、主人公は「空想大好き女子高生 西表耶麻子(いりおもて やまこ)」と「近い、汗臭い、暑苦しい、熱血バカな不破風和(ふわ ふうわ)先輩」。確かに、この映画はラブコメディーですが、西表耶麻子の空想と、心境を誰でも共有でき楽しめます。早い話が、人それぞれで解釈するのではなく、西表耶麻子の心境がナレーションとして語られるので、こちらで読み解く必要がなく、肩の力を抜いて視聴できます。

私の優しくない先輩


人と話す時、実際に口から発する言葉と、心の中で囁く言葉があります。前者が台詞で、後者がナレーションでカバーされています。不破風和先輩に「おい、やまねこ!」と後ろから声を掛けられたところから始まる、西表耶麻子の心の囁きは面白いです。「つまらない」「わりとバカじゃない」「意味が分からない」などは、私も頻繁に心の中で囁いています。憧れの南愛治(みなみ あいじ)君を思う気持ちも、暗い性格の筧喜久子(かけい きくこ)に対する気持ちも、映画を見てる人はすぐに分かります(いちいち説明してくれますから・・・)。



現実と空想を行き交う「田舎+庶民+高校生」の生活を見事に作り上げたのが、アニメーション監督で実写映画の初監督となる山本寛さん。アニメは、ルパン三世くらいしか見ないので分かりませんが、過去の作品に「らき☆すた」があるみたいです。私が初詣に行く神社が鷲宮神社なので、名前を聞いた事があります。

2011年 初詣 鷲宮神社 らき☆すた

この物語の進行方式は、私にとっては斬新で、心にすっと入ってきて、心地よいと思いました。恋愛に関しては、人生経験が浅いので、この映画を見ても理解不能なところがありました。まぁ、それは仕方ないので、それ以外の事で話しますと、誰でも同じですが、幼い時に死を感じ、向き合い、恐怖する時期があります。自分も死ぬという現実を、幼いながらも感じる訳で、当たり前の現象ですね。しかし、人間は終わる事を知りながらも、人生と言う終わりに向かう過程を楽しむ事で、死への恐怖を克服します。ある時には、死をすっかり忘れて、喜怒哀楽を満喫します。どうせ死ぬのだから、何もしないで流れる時間に身を委ねる考え方を持つ少女が西表耶麻子です。これをする事で、生と死の境界線が薄くなり、死への恐怖を和らいでくれます。もちろん、こんなストイックな生活を高校生で身につけるには、寿命を短く設定する必要があるのでしょう。



西表耶麻子は「うざい」「臭い」「暑苦しい」「近い」などの言葉を心の中で連発しますが、自分が心地よい人との距離、都会と田舎、ドラマで言うと無理矢理に事件を起こして盛り上がる最終話より、どちらでも良い5話か6話が好きなど、どちらかと言えば確信にせまるよりも、遠くから見てるからこそ素敵だと解釈しています。私は男なので、「綺麗な薔薇には刺がある」「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」くらいでしょうか。フォルムが美しいか醜いかは、人それぞれ感性が異なるので定義はできません。兎に角、私が午前4時にバニラスカイの空を見ながら歩いている時に、この映画と同じ空気を感じます。

バニラ・スカイみたいな午前 4 時

現実に踏み込んだ時、つまり、遠くから見ているのではなく、近づき欲望した事で、見たくないものを見て、汚れる気持ちの描写、雨の中、しめった空気、石に打ち付ける波、生臭いなど、分かりやすい説明が気に入りました。いくつかの伏線に気がつく度に、リアルが近づく事を悟っていますが、全ての物事がつながる筧喜久子の告白で、嫉妬する西表耶麻子の空想もまた素晴らしい。誰だって、心の中では何人か殺めているのでしょう。また、神社の階段を上る時に、蚊に刺されて「パチッ」と叩いて搔くシーンも好きです。それが、何を意味するのか、現実と空想の狭間なのか、私には理解できませんが。「悲しくなんてなりたくないのに」の「か」と「蚊」をひっかけているのか?兎に角、蚊の命を奪うシーンは堂々としています。



西表耶麻子が「空、あるいは、無」を崇拝する人物なら、不破風和先輩が何に相当するかは分かりません。そして、途中から不破風和先輩の目的が分かりますが、その前の時点で「たこ焼き作戦」をする目的は不明です。病名を知らされるのは、川で雨にうたれて西表耶麻子が倒れた後、病院で医者と両親と不破風和先輩が話しているシーンがあります。ここが、「大丈夫です。俺が・・・」のシーンであろうと思いますが、その前から西表耶麻子に「たこ焼き作戦」をすすめていました。最初に倒れたシーンは、でんぐり返しに失敗して、手紙を読まれるシーンです。ここで、「大丈夫です。俺が・・・」のシーンがあれば、「たこ焼き作戦」に力を入れる不破風和の目的が分かるのですが、ここらへんは、原作を読んでみないと分からないのかも知れません。または、思い出づくりとは関係なく、純粋に「お前の笑顔がみたい」からでしょうか。



ちょっと元気が無い時に、現実逃避の一環としてこの映画を見ると、心がスッキリするかも知れません。そんなパワーを秘めた映画だと思います。映画に連動するカルピスウォーターのCMも面白いです。公式サイトでビデオを視聴できるので、そちらもご覧下さい。個人的には、西表耶麻子役を演じた川島海荷(かわしま うみか)さんがメンバーにいるダンシングアイドルグループ「9nine」のCDを購入しました。歳が近い姪に相談したところ、AKB48の「まゆ」が好きだとか・・・そっちはちょっと分からないのですが、川島海荷さんも好きだそうです。とりあえず、姪は私の良き理解者である。

9nine ストア 私の優しくない先輩 公式サイト



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