シャーロック・ホームズ

SHERLOCK HOLMES in MB-Support
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ミセスハドソンの日記

ボヘミアの醜聞 / 踊る人形



シャーロック・ホームズの冒険 完全版 Vol.1

英国グラナダTV製作 テレビシリーズ
第1話 ボヘミアの醜聞 (ボヘミアのスキャンダル)
洋題:A Scandal in Bohemia
第2話 踊る人形
洋題:Dancing Men



第1話

邦題:ボヘミアの醜聞 (ボヘミアのスキャンダル)
洋題:A Scandal in Bohemia

DVD収録邦題:シャーロックホームズの冒険
DVD収録洋題:THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES
テレビシリーズ:1
放送/英国:1984年4月24日
書籍収録邦題:シャーロックホームズの冒険
書籍収録洋題:THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES



キャスト
Sherlock Holme:Jeremy Brett
シャーロック・ホームズ(探偵):ジェレミー・ブレット
Doctor Watson:David Burke
ドクター・ワトソン(相棒):デビット・バーク
Irene Adler:Gayle Hunnicutt
エレナ・アドラー(アイリーン):ゲイル・ハニカット
King Of Bohemia:Wolf Kahler
ボヘミア国王:ウルフ・カーラー
Mrs Hudson:Rosalie Willians
ミセスハドソン(221Bの管理人):ロザリー・ウイリアムズ



英国グラナダテレビ、ジェレミーブレット主演シャーロックシャーロックホームズ全集、その第1巻の第一話を飾るのが「ボヤミヤの醜聞」となります。残念ながら、ホームズとワトソンが出会う「緋色の研究」はドラマ化されていません。DVD全集は、いくつかを除いて1時間で一話、1巻のDVDに2話収録されています。その順番は原作とは異なります。しかし、シャーロックホームズ物語を今から見る人にとっては、DVD第1巻から順番に見る事をおすすめします。物語とは別で、実写版であるゆえに、制作された順番に見た方が、役者の年齢が気にならないからです。



時は1888年3月20日。シャーロックホームズが間借りしている221Bへ、ボヘミアの貴族が訪問する。ワトソンが帰宅すると、コカインを打つホームズと討論になる。しかし、ホームズは誤診であることを告げる。コカインを打たなくても興味のある事件に遭遇しているからである。先に受け取った依頼人からの手紙から、ワトソンとホームズの推理ごっこが始まる。訪れた貴族の格好は、あきらかに浮いています。実は、ボヘミア王国の国王自身が名を偽って出向いて来たのです。 ボヤミヤ王の衣装や、その時の会話の構図は、ホームズの挿絵を描いたシドニー・バジェットのイメージを忠実に再現しています。また、ホームズが変装する衣装も同じです。



この物語は、ボヘミアのスキャンダルを阻止するのが仕事。ボヘミア王国にとって重大な事件へ発展する前の、裏の仕事といってもよいでしょう。しかしながら、ホームズ物語にとって重要なのは、国王でもボヤミヤでもなく、1858年、ニュージャージ生まれの女性「アイリーン・アドラー」の登場です。



ホームズは基本的に男女を問わず、外見で判断する事はしません。ボヤミヤ国王の接し方もそうですが、本来なら無礼にあたる態度で接します。ホームズにとって、依頼人は単なる「材料」。それは、非常にも思えますが、事件解決のために判断を狂わせないためです。一方、ワトソンは女性に対して「美しい」とか「魅力的」などの言葉を用います。もちろん、これが普通の男ですね。「4人の署名」では、「過去一番ひかれたのは金目当てに子供を毒殺した女で、一番嫌な奴は、ロンドンの貧民に25万ポンド使った男だ」とホームズが言います。美は使う側に都合がいいもので、それにハマってしまっては事件を解決する事ができなくなります。つまり、ワトソンの場合はクライアントと会った時点で、相手に騙されてしまう可能性が高い。



しかし、アイリーン・アドラーだけは、ホームズにとって特別な女性となります。それは、恋をするのは異なり、してやられた感があり、尊敬に値するのかも知れません。この事件以後、アイリーンの事は「あの人」と呼ぶ様になりました。ホームズにとって特別な女性なのです。補足ですが、「溺死の探偵」のクライアントに対して、ホームズはワトソンに「美人だろ?」と言います。これは例外です。美しい女性をひいきにしないゆえに、「僧房(アベイ)農園」では事件を解決することが出来ました(それは私が個人的に夫人に惹かれただけか。スリーグラスがキーになった)。これが正しい例です。



物語が進むと、ホームズはアイリーンの写真を入手します。これは引出の中にしまうのですが、それ以後の物語で引き出しを開けると、しっかりとアイリーンの写真を見てとれます。また、この件に関しては前金で依頼を受けます。これは珍しいケースです。「ノーウッドの建築士」と同じく、「ファイヤー」と叫ぶシーンもあり。ただしホームズではなく、ワトソンが。



この物語の原作は「シャーロックホームズの冒険」に収録されています。全 12 話の第 1 話が「ボヘミアの醜聞」となります。



第2話

邦題:踊る人形
洋題:Dancing Men

DVD収録邦題:シャーロックホームズの冒険
DVD収録洋題:THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES
テレビシリーズ:1
放送/英国:1984年5月1日
書籍収録邦題:シャーロック・ホームズの生還(帰還)
書籍収録洋題:THE RETURN OF SHERLOCK HOLMES



キャスト
Sherlock Holme:Jeremy Brett
シャーロック・ホームズ(探偵):ジェレミー・ブレット
Doctor Watson:David Burke
ドクター・ワトソン(相棒):デビット・バーク
Hilton Cubit:Tenniel Evans
ヒルトン・キュービット(依頼人):テニエル・エバンズ
Elsie Cubit:Betsy brantley
エルシー・キュービット(依頼人の妻):ベッツィ・ブラントレー
Abe Slaney:Eugene Lipinski
エイブ・スレイニー(犯罪者エルシーの婚約者):ユージン・リピンスキー



ノーフォーク州に住む、ヒルトン・キューピット(Tenniel Evans)とその妻、エルシー・パトリック(Betsey Brantley)宅に、奇妙な暗号「踊る人形」を発見する。 ホームズが黒板で暗号を解読するシーンが印象的です。紙を口に加え、両手を上げて踊る人形のそぶりをするシーンもホームズらしい1コマ。「恐怖の谷」がジェレミーブレット版で制作されていないので、難解な暗号を解く物語は「踊る人形」だけになります。ホームズ物語はクライアントが亡くなってしまう物語もいくつかあります。「入院患者」の様に、それでいい場合もありますが、この物語の結末は悲しいものです。関係する人物が亡くなっていないにも関わらず、最悪な結末になる物語は「フランシス・カーファクス姫の失踪」が挙げられます。ヒルトンキューピット邸でのホームズの推理はみものです。銃声の数、ろうそくの燃え具合から犯行時の現場の状況を推理します。



DVDのタイトルでは(冒頭シーン)、THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES(シャーロックホームズの冒険)と表示されますが、小説ではモリアーティ教授との決闘前の「Return of Sherlock Holmes シャーロックホームズの生還(帰還)」第3話に収録されています。



感想としては、シカゴで凶悪な犯罪者である、エイブ・スレイニーが悪いのは事実ですが、問題となるアメリカ人女性、エルシー・パトリックへの愛があったのも事実。むしろ、エルシーの行動次第では、こんな事件は起こらなかったかも知れません。シャーロック・ホームズの物語では、主人公のホームズは女性に対して冷ややかですが、事件ではしばしば女性が痛い方向に話を進める場合が多いです。「第二の血痕(第二の汚点)」では夫への隠し事を貫き通すために 、イギリス全国民の命があやうくなります。「フランシス・カーファクス姫の失踪」では悲惨な結末となりますが、本人のカーファクス姫にも問題があります。「ソア橋の怪事件」では、愛情の強い女性が恐ろしい事件を発生させます。「這う男」でも、悪いのは男となりますが、事件を誘発させる意味で本心を言えない女性が登場します。「三破風館」では・・・これは例外かも知れません。確実に女性が犯罪者となります。「六つのナポレオン」はマフィアの妹絡みで殺人事件へとすすみ、「背の曲がった男」では 、これは微妙かな?



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