シャーロック・ホームズ

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シャーロック・ホームズの冒険
完全版 Vol.14 [DVD]
 バスカビル家の犬
  (バスカヴィル家の犬)



英国グラナダTV製作 テレビシリーズ
第26話 バスカビル家の犬(バスカヴィル家の犬)
洋題:The Hound of the Baskervilles


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第26話

邦題:バスカビル家の犬(バスカヴィル家の犬)
洋題:The Hound of the Baskervilles

テレビシリーズ:スペシャル版(Long Version)
放送/英国:1988年8月31日
書籍収録邦題:バスカヴィル家の犬
書籍収録洋題:The Hound of the Baskervilles



キャスト
Sherlock Holme:Jeremy Brett
シャーロック・ホームズ(探偵):ジェレミー・ブレット
Doctor Watson:Edward Hardwicke
ドクター・ワトソン(相棒):エドワード・ハードウィック

Sir Henry Baskerville:Kristoffer Tabori
サー・ヘンリー・バスカビル(被害者):フィオナ・ギリス
Sir Charles Baskerville:Raymond Adamson
サー・チャールズ・バスカビル(相続人):レイモンド・アダムスん
Doctor Motimer:Neil Dungan
モーティマ(医者):ニール・ダンカン
Barrymore:Ronald Pickup
バリモア(代々バスカヴィル家に仕える者):ロナルド・ピカップ
Mrs Barrymore:Rosemary Mchale
バリモア夫人:ローズマリー・マクヘイル

Selden:William Ilkley
センデル(脱獄囚):ウイリアム・イルクリー

Stapleton:James Faulkner Ilkley
ステイプルトン(考古学者):ジェームズ・フォークナー
Beryl Stapleton:Fiona Gillies
ベリル・ステイプルトン(妹?):フィオナ・ギリス

Frankland:Bernard Horsfall
フランクランド(天文学者):バーナード・ホースフォール
Vicar of Grimpen:Donald McKillop
グリンペンの牧師:ドナルド・マキロップ

Purser:Edward Romfourt
事務長:エドワード・ラムフォート
Pageboy:Philip Dettmer
給仕:フィリップ・デトマー
Perkins:Stephen Tomlin
パーキンズ:スティーブン・トムリン
Postmistress:Myrtle Devenish
郵便局長:マートル・デベニッシュ
Laura Lyons:Elizabeth Spender
ローラ・ライオンズ:エリザベス・スペンダー

Stuntman:Gareth Milne
スタントマン:ガレス・ミルン



Writing:Arthur Conan Doyle
原作:サー・アーサー・コナン・ドイル
Dramatised:Trevor Bowen
脚色:トレバー・ボウエン
Developed for Television:John Hawkesworth
テレビ版構成:ジョン・ホークスワーズ
Executive Producer:Michael Cox
製作総指揮:マイケル・コックス
Producer:June Wyndham Davies
制作:ジューン・ウィンダム・デービス
Music:Patrick Gowers
音楽:パトリック・ゴワーズ
Directed:Brian Mills
監督:ブライアン・ミルズ



モーティマー医師からダートムアのバスカヴィル家に代々伝わる魔物伝説と、奇妙な死を遂げたサー・チャールズ・バスカヴィルの話を聞く。 現場には煙草とマッチが3本、それから、巨大な猟犬の足跡が残されていた。 一族の屋敷と財産を受け継ぐため、最後の継承者ヘンリー・バスカヴィルが米国から帰国。 ホームズはロンドンに残り捜査を続け、ワトスンをヘンリーと共にダートムアへ向かわせる。



今回のホームズは潜伏して捜査するため出番が少ないです。ホームズの潜伏先でワトソンに食事をすすめるシーンが面白いです。 そうそう、発光する不気味にバスカビル家の犬にも注目です。 ベイカー街のセットで新しく撮影されたのは、ホームズとワトスンがホテルから馬車で戻るシーンです。 あとは『ギリシャ語通訳』で撮影されたシーンが再利用されています。 後に、マット・フリューワーやリチャード・ロクスバーグがホームズ役で制作されています。



『ブルース・パーティントン設計書』に続き、カルトニエ(書類棚)の右列上から4番目の書類ケースは壊れています。 スタムフォードの店で手に入れた地図を、サイドボードの脇にある黒板に張り付けて説明しています。

Cartonnier(カルトニエ) 黒板とイーゼル


ベイカー街 情報
1.オープニングの後、賑わうベイカーストリートが映しだれますが、『ギリシャ語通訳』の「1」で撮影された映像を再編集したものです。馬車、それから、家具店『217』から本屋『219』を横切る深緑のジャケットに同色の帽子を被った女性が一致しました。ワイン店『130』の店内から、『221B』のドア付近で立ち話をする少年達を映すシーンまで、使い回しています。
2.サー・ヘンリー・バスカビルの靴が盗まれた後、夜のベイカーストリートと馬車が映ります。背景の建物のハウスナンバーが『33?』になっていることから(ベイカーストリートの通常のセットに「3」から始まるハウスナンバーは存在しない)、『ギリシャ語通訳』の「3」に書いた、メラスの住居に犯人が最初に訪れた映像を使い回しています。
3.サー・ヘンリー・バスカビルとの食事から『221B』に戻るホームズとワトスン。馬車から降りるホームズの背景に、家具屋『217』と赤煉瓦の建物が見えます。求龍堂『NHKテレビ版 シャーロック・ホームズの冒険』の 121 ページに掲載されたメイキング写真『「ノーウッドの建築業者」で牽引機関車が通り過ぎていくシーン』では、赤煉瓦の建物を確認できますが、劇中で見たのは初めてです(参考にした写真:Baker Street (photo by Jean Upton) by Sherlock Holmes Society of London, on Flickr)。
4.サー・ヘンリー・バスカビルとベリルの密会がステイプルトンに見つかったてから、ワトスンがグリンペンの郵便局手紙を預けた後、ベイカーストリートのワイン店『130』、紳士アウトドア用品店『132』、煙草屋『134』などが映ります。長編以外で繰り返されるオープニングの映像と酷似していますが、同じ通行人と馬車であるものの位置が異なります。オープニングの映像は、何度か撮影されているのでしょう。また、靴磨きを頼んでいる紳士の衣装から、『四人の署名』のエンドロールとも違っています。また、ベイカーストリートとは関係ありませんが、この後に霧に包まれたホームを歩いて行く場面は、『ギリシャ語通訳』のラストシーンを使い回しています。
5.エンドロールのベイカーストリートは、『ギリシャ語通訳』の「1」の使い回しです。グラナダテレビ・スタジオ・ツアーが開始されているため、撮影でセットが使えなかったのか(*11)?

『ギリシャ語通訳』ベイカー街 情報(参考までに)
1.『132』あるいは『134』からリージェンツ・パーク方面を映し、二頭立て四輪の二階建て馬車が通ります。このカメラのアングルだと、『221B』、民家『225』、床屋『229』の煙突が見えます。画面右上には『Havana Cigars SOLD HERE』の吊り下げタイプの看板(*37)が見えるものの、何処の店を指しているのか不明です(この時点では)。ワイン店『130.FOREIGN WINES & SPIRIT STORES』の前で、ワインの樽を荷台から降ろしているシーンや、店先に並べられたワインが見えます。本屋『219』の向いの家具屋『217』の歩道から、ワイン店『130』を眺めるシーンでは、二階建て馬車の広告『NESTLE'S MILK(*15)』と『HUDSON'S SOAP(*16)』が見えます。その後、ワイン店『130』の店内から、『221B』のドア付近で立ち話をする少年達を映しています。なお、この映像は、『バスカビル家の犬』でも使われています。
2.『Diogenes CLUB(ディオゲネス・クラブ *17)』から戻ったホームズとワトスンのシーンで、本屋『219.W.H.DAWE』の向いが家具屋『217.FURNITURE REPAIRS』である事が分かります(このときは、それが店の名前だと勘違いしている)。樽を積んだ馬車には『COAL W.MASSEY』とあるので、石炭を販売しているか運んでいると思われます(Massey Energyと関係あるのか?)。その隣が郵便局」か「電報局」で、壁には赤いポストが埋め込まれている。子供たちがポストに投函して、ホームズは電報を送るために電報局の中に入ります。『電報局』の根拠は、『221B』に戻るとクラブで別れたマイクロソフトがおり、ホームズが「いつここに?」と問うと、マイクロフトが「お前が電報局にいる間だ」と答えます(家具屋の隣りに立ち寄っている間)。
3.ディオゲネス・クラブでマイクロフトが「メラス君は私の一階上の住人だ」と言っています。メラスが連れて行かれる馬車を映すのは、筆記体が描かれたガラス越し(*32)、つまり、床屋『229』の屋内から撮影されています。メラスが住んでいる場所は、ベイカーストリートの『221B』の向かいの民家『126』です(撮影の都合)。民家『126』は、『空き家の怪事件』で、セバスチャン・モランがホームズの人形を狙撃する建物『Camden House 』としても使われています。メラスはマイクロソフトと同じ建物に住んでいることから、『221B』の向かいに兄が住んでいるとも想像できます。もちろん、撮影の都合で民家『126』が使われただけで、物語としては間違った解釈です。ディオゲネス・クラブでのメラスの回想シーンでは、ご丁寧にハウスナンバーが『33?』が見えます。このために、一時的に変更したと予想します。


日本語字幕版DVDは、「シャーロック・ホームズの冒険 第14巻」になり、長編「バスカビル家の犬」が収録されています。 小説では「The Hound of the Baskervilles バスカヴィル家の犬」に収録されています。


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註釈

*11:2015 年 1 月現在、ワイン屋『FOREIGN WINES & SPIRIT STORES』からの 221B の窓際に立つホームズの横顔。Blu-Ray で確認した結果、『132 GEORGE HUTCHINGS & SONS』の隣り『134』の煙草屋の看板の一部『YDEL』が見えます。『求龍堂 NHKテレビ版 シャーロック・ホームズの冒険』 67 ページの『おもしろいワイド・レンズによるベイカー街の全貌』の看板に『J.TWYDEL』とあるので、劇中でもこの名前が使用されていたと断定します。

*15:『ギリシャ語通訳』に映る馬車に『NESTLE'S MILK(ネスレ ミルク)The Richest in Cream』とスイスの国旗が描かれた看板が見えます。これは、日本でも有名な『ネスレ』の広告でしょう。1866 年にスイスで創業、1913 年にネスレ・アングロ・スイス煉乳会社が英国ロンドンの極東輸出部の管轄で、横浜に日本支店を開設。[メーカーホームページ] [ネスレ日本の歩み] [ネスレ S.A.の歩み]。ロンドン交通博物館を観光した方のホームページで、この馬車の写真を閲覧できます [moto-naoko.com/ヴィクトリア時代ほか]。

*16:HUDSON'S SOAP(ハドソン ソープ)。英国の実業家”Robert Spear Hudson(ロバート・スピア・ハドソン)”が大衆向けの石鹸を販売。[wikipedia] [看板の写真を公開しているサイト]

*17:古代ギリシアの哲学者”ディオゲネス”を由来とした『Diogenes CLUB(ディオゲネス・クラブ)』は、社交嫌いの風変わりが集まるクラブで、シャーロック・ホームズの兄のマイクロソフトが創立発起人・会員です。[ディオゲネス (犬儒学派)]

*32:床屋『229.C.SIMONS』のガラスに描かれた筆記体は、『六つのナポレオン』で漸く少し読み取ることができました(低画質で確認していたとき)。しかし、「Haird Ta・・・(筆記体)」は間違っています。後に Blu-Ray で確認したところ、『空き家の怪事件』の「1」で説明した、ワトスンが久し振りにベイカーストリートを歩くシーンで読み取れます。「Gent Hairdressing Salon(紳士の美容院「主に英国で用いられる」理髪店)」。『ギリシャ語通訳』の「3」でも説明しましたが、この筆記体の記述で床屋を判断できます。

*37:『ギリシャ語通訳』で『Havana Cigars SOLD HERE』の吊り下げタイプの看板を確認できます。この映像ではハウスナンバーが映りませんが、この看板は煙草屋『137.J.TWYDEL』です(*11)。なお、”多摩じい”様がこの看板と店内のポスターから、『ノーウッドの建築業者』の最初にワトスンが何かを購入しているお店が『煙草屋』であると推理されました 投稿NO:[5819]