シャーロック・ホームズ

SHERLOCK HOLMES in MB-Support
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ミセスハドソンの日記

ケリー貴族名鑑(Kelly's Handbook)
『未婚の貴族(NOBL)』
グラナダ・テレビ版 ホームズの冒険

 1895 Kelly's Handbook to the Titled, Landed Official Classes




家を留守にしていた10日間、写真を 2000 枚ほど撮影しました。イギリスの会社『ジ・オリジナル・ブック・ワークス(The Original Book Works)』の製品を片っ端から撮影した際、「WHO'S WHO」と書かれたフェイク ブック パネルの背表紙が見つかりました。革装丁の古書を再現した背表紙が連なった板で、壁に貼り付けてフェイク本棚を作ったり、家具に加工して使うものです。

1895 Kelly's Handbook to the Titled, Landed Official Classes

The Original Book Works WHO'S WHO フェイク ブック パネル
OnlyOne(オンリーワン)軽井沢の雑貨屋さん

「WHO'S WHO」は”紳士録”の事で、グラナダ・テレビ版 シャーロック・ホームズの冒険シリーズの『高名の依頼人(高名な依頼人:The Adventure of the Illustrious Client)』で、ワトスンが窓際の Bureau Bookcase(Chapter 5:暖炉側 - 『51』:ビューロー ブックケース)に手を伸ばし、1902年版の紳士録を取るシーンがあります。私が撮影したフェイク ブック パネルの背表紙とはデザインが異なり、Blu-Rayを参考に描いたのが右下画像です。

しかし、私が今回注目したのは、フェイク ブック パネルの右の背表紙です。この三つの逆三角形のマークを、グラナダ版『未婚の貴族(独身の貴族:The Adventure of the Noble Bachelor)』で見かけました。セント・サイモン卿から手紙を受け取ったホームズが寝室に逃げ込み、仕方なくワトスンがクライアントの素性を調べるために本を取ります。

1895 Kelly's Handbook to the Titled, Landed Official Classes

The Original Book Works WHO'S WHO フェイク ブック パネル
OnlyOne(オンリーワン)軽井沢の雑貨屋さん

劇中に映るのは一瞬ですが、背表紙の全体を確認できます。しかしながら、いくつかの文字が判別できず、私の能力では本を断定できませんでした。今回、The Original Book Works の製品に同じような背表紙を見つけたので、本の題名を確認できました。

”1895 Kelly's Handbook to the Titled, Landed Official Classes"

『ケリー・ハンドブック』あるいは『ケリー貴族名鑑』と呼ばれる本で、英国の貴族紳士人名録になります。『未婚の貴族』の発生年月日に関しては説が多く(私は興味が無い)、グラナダ版ではどの説もカバーできる 1896 年以降としていると思われ、劇中では 1895 年版が使われています。221B の窓から見下ろしたワトスンは、「空色地に黒の中帯、上方に3個の鉄びしを配す」と黙読して、セント・サイモン卿の馬車を断定します。

いつまでネット上で参照できるか不明ですが、劇中で使われた『ケリー・ハンドブック』と同じ物を写真で確認できます。

A W. Thornhill & Co. book box containing a Court Guide, an Army List, 1895 Kelly's Handbook to the

年代は異なりますが、次のサイトで『ケリー・ハンドブック』を読む事が可能です。

Kelly's Handbook to the Titled, Landed and Official Classes

グラナダ・テレビ制作 ベイカー街 221B の間取り シャーロック・ホームズの寝室

『ケリー・ハンドブック』を劇中で確認できるのは『未婚の貴族』だけで、置かれている場所は『ホームズの寝室』にある家具(Chapter 7:シャーロック・ホームズの寝室 -『80』:不明)の上だと思われます。ホームズは体調不良を理由にセント・サイモン卿との鼎談を拒絶、寝室に逃げ込んだあと、ワトスンも寝室に入ったと考えられます(少し不自然ですが・・・)。

その根拠は、『ケリー・ハンドブック』の背後にある、変装時に役立ったと思われる”髭のデザイン画”です。物語を通して”髭のデザイン画”の位置は変わりますが、ホームズの寝室から移動された事はありません。『空き家の怪事件』でホームズがハドスン夫人を抱擁する時、”髭のデザイン画”を確認できます(『白銀号事件』ではベッド頭上の壁に移動されます)。

また一つ、グラナダ版『ホームズの冒険』シリーズの221Bにあるアイテムが判明しました。ちなみに、『ボヘミアの醜聞』で便箋の透かし「EgPGt」を調べるのに使用したのは、Continental Gazetteer(大陸地名辞典)です。

Family History Through The Alphabet - K for Kelly's Handbook.






ベイカー街221Bの間取り

グラナダTV制作の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズで、顧問探偵のシャーロック・ホームズと相棒のジョン・H・ワトスン医師が共同生活をする場所が、ハドスン夫人から間借りするベイカーストリートの『221B』です。マンチェスターのグラナダスタジオの倉庫に造られた、『221B』の室内セットの間取り、建具、家具、小物などを、Blu-Ray を参考に管理人が調べた名称や用途を列挙します。

ベイカー街 221B の間取り グラナダ・テレビ制作『シャーロック・ホームズの冒険』Granada Television Sherlock Holmes 1984 TV series Baker Street 221B Setting of a movie

ホームズの冒険 Bly-Ray

“シャーロック・ホームズ”が活躍する、アーサー・コナン・ドイル原作による名作探偵TVドラマの BOX。腕利きの名探偵、シャーロック・ホームズとその相棒、ジョン・H・ワトスン博士の華麗な推理劇を描く。全 41 話を収録。12 枚組。特製ブックレット封入。


ベイカー街の地図

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズに登場する『BAKER STREET』のセットは、1890 年代を想定してマンチェスターのキャッスルフィールドに建設されました。郵便局、家具店、果物屋、ワイン店、仕立屋、本屋、宝石店、床屋、不動産屋、葬儀屋などが作られ、突き当たりのリージェンツ・パークは、立地的に高い建物が映り込むのを防ぐ苦肉の策です。最初のラフスケッチからセット完成まで、1982 年の 1 月から 5 月とあります。いくつかのセットは屋内も作られており、221B、床屋、本屋、家具屋、煙草屋は、室内での撮影もあります。

ベイカーストリートの地図:グラナダTV『シャーロック・ホームズの冒険

書類棚 Cartonnier

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの窓際に置かれた書類棚 Cartonnier(カルトニエ)。劇中では地図や新聞の切り抜きなどの書類、ジェームズ・モリアーティ、セバスチャン・モラン、アイリーン・アドラーなどの重要人物を記した目録、伝記要覧を保管しています。なお、リチャード・ロクスバーグ主演の『シャーロック・ホームズ バスカヴィルの獣犬』にも、この書類棚に似た家具を確認できます。

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった書類棚

ブルーレイBOX

グラナダ版シャーロック・ホームズの冒険 ブルーレイBOX。定評のある日本語吹き替えを得るには、ハピネット社が販売する DVD(非デジタルリマスター)を、映像の品質を追究するならキープ社の DVD(デジタルリマスター)を購入するしか無かった歯痒い状態を、ブルーレイ版が解決してくれます。管理人も購入したので、中身が見たい場合はここをクリックして下さい。

シャーロック・ホームズの冒険 ブルーレイBOX

呼び鈴(Bell-Pull)

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの暖炉側の壁にあるハンドル式の呼び鈴(Bell-Pull)。『高名の依頼人』でホームズがハンドルを操作して、ハドスン夫人を 2 階に呼ぶシーンがあります。41 話も製作されたグラナダTVシリーズで、221B の呼び鈴を使うのは『高名の依頼人』だけなのか?

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった221B の呼び鈴(Bell-Pull)

紹介

シャーロック・ホームズの隠遁生活に関しては、架空人物の伝記『シャーロック・ホームズ ガス燈に浮かぶその生涯(Sherlock Holmes of Baker Street, A Life of the World's First Consulting Detective.)』でも触れられています。