シャーロック・ホームズ

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シャーロック・ホームズの冒険 - 特別編

 THE PRAIVATE LIFE OF SHERLOCK HOLMES



シャーロック・ホームズファンとして、1970年に公開されたビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険 - 特別編 -」DVDに挑戦しました。切っ掛けは、洋泉社(ようせんしゃ)の「 別冊 映画秘宝 シャーロック・ホームズ映像読本 (洋泉社MOOK) [ムック] 」を読んでいて、カテゴリ「20世紀のホームズ」で高く評価されていたからです。公開当時のポスターが印象的で、初期の007シリーズのポスターを手がけたロバート・マクギニス氏の作品のため、どこかで見たような気になっていました。残念ながら DVDの表紙は異なっています。


シャーロック・ホームズの冒険(特別編) [DVD]

邦題は「THE PRAIVATE LIFE OF SHERLOCK HOLMES(シャーロック・ホームズの私生活)」で、収録特典の、編集者アーネスト・ウォルターさんのインタビューで分かりますが、本編は第一章「The Curious Case of the Upside-Down Room(上下逆さま部屋の奇妙な事件)」、第二章「The Singular Affair of the Russian Ballerina(ロシア・バレリーナのひとつのお願い)」、第三章「The Dreadful Business of the Naked Honeymooners(裸の新婚旅行者 恐怖のビジネス)」、そして、第四章の「The Adventure of the Dumbfounded Detective(唖然とする探偵の冒険)」からなり、当初は4時間近くあったそうです。実際に映画として公開されたのは、その内の2時間45分で、DVDに収録されているのは、さらにカットされた2時間6分になっています。主に、第一章と第三章がカットされ、冒頭、第二章、第四章が編集されています。

古い映画になりますが、クオリティーが高く、カットされた章も見たいと思わせるほどの出来です。ホームズに関して詳しければ、それだけ楽しめるセリフが多く、最初の221Bでのホームズとワトソンの会話は、非常に興味深い内容です。ホームズ:「君のせいでインパネコートが定着した」ワトソン:「それは挿絵画家のせいだ」とか、「女嫌い」だとか、聖典に登場する内容が全体にちりばめられています(笑ってしまう部分も多々あります)。しかし、物語はオリジナルです。二章を組み合わせた内容なので、少し濃いかな?と感じるかも知れません。

シャーロック・ホームズを演じるのはロバート・スティーブンスさん、ワトソンを演じるのは、コリン・ブレイクリーさん、シャーロックの兄、マイクロフト・ホームズを演じるのはクリストファー・リーさん(スターウォーズのドゥークー伯爵)で、兄が登場すると分かれば、もちろんディオゲネスクラブでのシーンもあります。ベイカーストリートもグラナダ・テレビ版より豪華ですよ。

グラナダ・テレビのホームズの冒険が好きな私にとって、その他のシャーロック・ホームズ物語を鑑賞するには、大きな勇気が必要でした。ガイ・リッチー監督の映画「シャーロック・ホームズ」シリーズが、その不安を消してくれたのですが、このDVDは990円で購入しやすく、「 シャーロック・ホームズVSモンスター 」より下はないだろうと予想しました。結果としては、ヤング・シャーロック・ホームズ(スピルバーグ監督作品ではないやつ)、マット・フリューワー版、ロジャー・ムーア版のホームズよりも、好きなホームズ物語となりました。

この映画を見るのは初めてですが、物語、あるいは、ポスターのデザインをどこかで見た記憶があります。そこで、古い本棚を探した結果、17 〜 18年前に読んだ本「 シャーロック・ホームズの優雅な生活 」を発見しました。初版は1974年(映画が公開されて4年後)、創元推理文庫の1993年24版を購入していました。ワトソン博士の死後50年、ロンドン銀行の貸金庫から取り出されたボックスの中には、ホームズの遺品と未発表の事件簿が収められていました。内容は、シャーロック・ホームズの私生活に関わる事件のため、公表されていません。ロシアのバレリーナからの奇妙な依頼、テムズ河で保護された謎の美女、はたまた、ネス湖のネッシーまで登場する事件簿です。どうです?見たくなったのでしょ?

最後に、ロシアのバレリーナからの依頼の報酬として、アントニオ・ストラディバリウスのバイオリン「クレモナ 1709年」が登場しますが、ホームズはバイオリンを指で3回弾きます(約11:50)。この音、ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」シリーズの挿入曲の冒頭に似ています。 シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム オリジナル・サウンドトラック の17曲目「The End」を聴いて比べてみて下さい。