シャーロック・ホームズ

SHERLOCK HOLMES in MB-Support
 サイト内の検索

MASON'S BLUE MANDALAY
グラナダTV『シャーロック・ホームズの冒険』に使われた食器




以前、グラナダTV『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズ(*1)に登場する食器のメーカーを問われた事があり、答えられませんでした。本日、偶然にも似たような食器がオークションに出品されているのを見つけました。

MASON'S BLUE MANDALAY:メーカーは白色硬質陶器で知られる、18 世紀創立の英国 MASON'S(メイソンズ)。『BLUE MANDALAY(ブルー マンダレイ、または、ブルー マンダレー)』と呼ばれる食器です。

この食器が登場する物語をいくつかを挙げると、『ボヘミアの醜聞(A Scandal in Bohemia)』で、ボヘミヤ王を 221B の居間に迎えるとき、この食器をバイオリンの後ろに隠します。『海軍条約事件(海軍条約文書事件:The Naval Treaty)』では、壁に「VR(Victoria Regina:ヴィクトリア女王)」と弾痕を残したリボルバーの隣にあるお皿、さらに、事件解決を祝う食卓で見られます。

多くの物語で、主に円卓の上に置かれている食器です。『Luncheon Plate(皿)』、『Flat Cup & Saucer(カップとソーサー)』、『Coffee Pot & Lid(コーヒーポット)』などが頻繁に見られますが、『瀕死の探偵(The Adventure of the Dying Detective)』には『Tureen & Lid(食卓用のふた付き鉢)』と『Ladle(玉しゃくし)』が登場します(演技が終わったホームズにスープをよそうハドスン夫人)。

また、グラナダ・テレビ制作『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズに敬意を表したのか、ガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ(*2)』にも登場します。ホームズが行くのを嫌がった、ジョン・H・ワトスンとメアリー・モースタンの結婚報告をする『カフェ・ロイヤル(*3)』で使われていた食器です。 以下は海外のオークションサイトにリンクしているため、リンク切れはご勘弁して下さい。

MASON'S BLUE MANDALAY SALAD/DESSERT PLATES X4

MASON'S MANDALAY-BLUE MULTICOLOR at Replacements, Ltd







ベイカー街221Bの間取り

グラナダTV制作の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズで、顧問探偵のシャーロック・ホームズと相棒のジョン・H・ワトスン医師が共同生活をする場所が、ハドスン夫人から間借りするベイカーストリートの『221B』です。マンチェスターのグラナダスタジオの倉庫に造られた、『221B』の室内セットの間取り、建具、家具、小物などを、Blu-Ray を参考に管理人が調べた名称や用途を列挙します。

ベイカー街 221B の間取り グラナダ・テレビ制作『シャーロック・ホームズの冒険』Granada Television Sherlock Holmes 1984 TV series Baker Street 221B Setting of a movie

ベイカー街の地図

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズに登場する『BAKER STREET』のセットは、1890 年代を想定してマンチェスターのキャッスルフィールドに建設されました。郵便局、家具店、果物屋、ワイン店、仕立屋、本屋、宝石店、床屋、不動産屋、葬儀屋などが作られ、突き当たりのリージェンツ・パークは、立地的に高い建物が映り込むのを防ぐ苦肉の策です。最初のラフスケッチからセット完成まで、1982 年の 1 月から 5 月とあります。いくつかのセットは屋内も作られており、221B、床屋、本屋、家具屋、煙草屋は、室内での撮影もあります。

ベイカーストリートの地図:グラナダTV『シャーロック・ホームズの冒険

書類棚 Cartonnier

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの窓際に置かれた書類棚 Cartonnier(カルトニエ)。劇中では地図や新聞の切り抜きなどの書類、ジェームズ・モリアーティ、セバスチャン・モラン、アイリーン・アドラーなどの重要人物を記した目録、伝記要覧を保管しています。なお、リチャード・ロクスバーグ主演の『シャーロック・ホームズ バスカヴィルの獣犬』にも、この書類棚に似た家具を確認できます。

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった書類棚

呼び鈴(Bell-Pull)

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの暖炉側の壁にあるハンドル式の呼び鈴(Bell-Pull)。『高名の依頼人』でホームズがハンドルを操作して、ハドスン夫人を 2 階に呼ぶシーンがあります。41 話も製作されたグラナダTVシリーズで、221B の呼び鈴を使うのは『高名の依頼人』だけなのか?

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった221B の呼び鈴(Bell-Pull)

註釈

*1:1984 年 4 月 から 1995 年 4 月(日本では NHK で 1985 年 4 月から 1995 年 2 月に放送)までの 10 年にわたりテレビで放送されたテレビシリーズです。全 41 話のシャーロック・ホームズを演じるのはジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)。ワトスン役はシーズン 1 から『最後の事件(The Final Problem)』のシーズン 2までをデビッド・バーク(David Burke)が務め、『空き家の怪事件(The Adventure of the Empty House)』のシーズン 3 からはドワード・ハードウィック(Edward Hardwicke)が演じています。

*2:2009 年公開の『シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)』。ガイ・リッチー監督、ホームズ役はロバート・ダウニー・Jr さん、ワトスン役はジュード・ロウさん(少年時代に『ショスコム荘』でジェレミー・ブレットと共演しています)。

*3:原作の『高名な依頼人(The Adventure of the Illustrious Client)』では、『カフェ・ロイヤル』の店先でホームズが襲撃を受けますが、店内に入ることはありません。グラナダTV制作『シャーロック・ホームズの冒険』の『高名の依頼人』でも、そのシーンが再現されています。

追記:2015 年 1 月 2 日

グラナダTVのホームズファンの方から、劇中で使われた食器のメーカーを知りたいとのメールを受け取ったのが 2012 年 4 月。食器のメーカーが判明したのが 2 ヶ月後で、その内容をメールしたところ、「とても似ているようで違うように思います」と返されてしまいました。私の思い込みで『MASON'S』の食器に見えているのかと疑い、その後も映像と写真を見比べて間違いは無いと考えています(このページも既に公開していました)。

如何せん、「グラナダ」「ホームズ」「食器」などで検索しても、2012 年の時点では情報が得られず、「dish」「victoria」「antique 」などの言葉を組み合わせて画像検索をして、海外のサイト『Sherlock Holmes (Granada/Brett) props』に辿り着きました。ここでは、『Mason's Mandalay』の話題や、221Bの暖炉の上の絵『UPPER CASCADE OF THE REICHENBACH (CANTON BERN) by WILLIAM BARTLETT, 1836:』、卓上鏡などの情報が交わされていました。

今では、Twitterで貴重な情報が飛び交っており、『Mason's Mandalay』を利用なさっている方もいらっしゃいました。羨ましい限りです。

ツイート1  ツイート2