シャーロック・ホームズ

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映画「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」を見ました:Sherlock Holmes: A Game of Shadows



ガイ・リッチー監督の映画『シャーロック・ホームズ』の第二弾『シャドウ・ゲーム(Sherlock Holmes: A Game of Shadows)』を見ました。物語の主人公は、イギリスが誇る名探偵シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes:ロバート・ダウニー Jrさん)と、第二次アフガン戦争で軍医だったジョン・ヘイミシュ・ワトソン(John Hamish Watson:ジュード・ロウさん *1)。前作はロード・ブラックウッド卿がホームズの敵でしたが、今度の敵は犯罪界のナポレオンことジェームズ・モリアーティ教授(professor.James Moriarty)です。

第2弾『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』


ここまで読んで、アーサー・コナン・ドイル著の『シャーロック・ホームズの思い出(*2)』に収録されている「最後の事件(The Final Problem)」にまつわる内容だと分かったなら、あなたもシャーロック・ホームズが好きですね。前作は『聖典(*3)』に存在しない物語でしたが、今回は『正典』を読んでいれば結末を知っています。そうです、最終決戦は、スイスの『ライヘンバッハの滝(*4)』です。ガイ・リッチー監督の手に掛かれば、新しい展開満載で、それでいて、『聖典』の内容が全体的に鏤められています。ホームズ物語を深く知っている人も、知らない人も楽しめる映画です。


登場人物から物語を紹介するならば、モリアーティ教授の右腕 セバスチャン・モラン大佐(Col.Sebastian Moran)が登場することから、「シャーロック・ホームズの帰還(*5)」に収録されている「空き家の怪事件/空き屋の冒険(The Adventure of the Empty House)」もチェックしましょう。もちろん、ライヘンバッハでの決闘の後を、どこまで今回の作品で明かすのかも気になりますね。


前作に登場したアイリーン・アドラー(Irene Adler)、『四つの署名/四人の署名(The Sign of Four)』の依頼人であり、ワトソンの妻であるメアリー・モースタン(Mary Morstan)、レストレイド警部(Inspector Lestrade)、221のオーナーであるハドスン夫人(Mrs Hudson)に加え、犯罪の規模が国家に関わるため、ディオゲネス・クラブに入り浸るホームズの兄、マイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)も登場します(おっと、グラッドストーンを忘れていた)。アイリーンはあんなことになってしまいますが、続編が制作されたら再登場しそうな感じです。



モリアーティ教授の犯罪のあらすじは、物語として使い古されていますが、この作品では残酷に描かれています。ホームズが勝ると分かっていても、安心して見てられませんでした。それほど強敵に描かれており、実際にホームズは出し抜かれています。英国グラナダ・テレビ制作、ジェレミー・ブレット主演『シャーロック・ホームズ』シリーズにも、『最後の事件』と『空き家の怪事件』が存在するので、そちらを見てから映画館に行くのも良いでしょう(『最後の事件』と『空き屋の怪事件』では、ワトソンを演じる役者が変わりますが)。

あと、「這う人/這う男(The Adventure of the Creeping Man)」も見れば、ホームズがワトソンに託した手紙の文章を楽しめるはずです。ホームズファンとしては内容が濃い 129 分なので、もう一度観に行く必要がありそうです。結局、映画館に三回足を運びました。

映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』オフィシャルサイト

映画『シャーロック・ホームズ』オフィシャルサイト

映画「シャーロック・ホームズ」を見ました Sherlock Holmes



追記

映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム (2011年)』に登場するホフマンスタール医師を演じたのはヴォルフ・カーラーさんです。グラナダTV『ボヘミアの醜聞』でボヘミア王(偽名:フォン・クラム伯爵)を演じた人だったとは気が付きませんでした。時を超え、競売会場でアイリーンとボヘミア王が再開したわけですね(その後、毒矢に倒れるけど)。だから、あの競売会場でホームズが「Fire!(火事だ!)」って叫んだのか(原作ではアイリーン邸でワトスンが叫ぶ)!。






ベイカー街221Bの間取り

グラナダTV制作の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズで、顧問探偵のシャーロック・ホームズと相棒のジョン・H・ワトスン医師が共同生活をする場所が、ハドスン夫人から間借りするベイカーストリートの『221B』です。マンチェスターのグラナダスタジオの倉庫に造られた、『221B』の室内セットの間取り、建具、家具、小物などを、Blu-Ray を参考に管理人が調べた名称や用途を列挙します。

ベイカー街 221B の間取り グラナダ・テレビ制作『シャーロック・ホームズの冒険』Granada Television Sherlock Holmes 1984 TV series Baker Street 221B Setting of a movie

書類棚 Cartonnier

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの窓際に置かれた書類棚 Cartonnier(カルトニエ)。劇中では地図や新聞の切り抜きなどの書類、ジェームズ・モリアーティ、セバスチャン・モラン、アイリーン・アドラーなどの重要人物を記した目録、伝記要覧を保管しています。なお、リチャード・ロクスバーグ主演の『シャーロック・ホームズ バスカヴィルの獣犬』にも、この書類棚に似た家具を確認できます。

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった書類棚

ブルーレイBOX

グラナダ版シャーロック・ホームズの冒険 ブルーレイBOX。定評のある日本語吹き替えを得るには、ハピネット社が販売する DVD(非デジタルリマスター)を、映像の品質を追究するならキープ社の DVD(デジタルリマスター)を購入するしか無かった歯痒い状態を、ブルーレイ版が解決してくれます。管理人も購入したので、中身が見たい場合はここをクリックして下さい。

シャーロック・ホームズの冒険 ブルーレイBOX

呼び鈴(Bell-Pull)

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの暖炉側の壁にあるハンドル式の呼び鈴(Bell-Pull)。『高名の依頼人』でホームズがハンドルを操作して、ハドスン夫人を 2 階に呼ぶシーンがあります。41 話も製作されたグラナダTVシリーズで、221B の呼び鈴を使うのは『高名の依頼人』だけなのか?

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった221B の呼び鈴(Bell-Pull)

註釈

*1:ジョン・H・ワトスン(ガイ・リッチー監督作品ではジョン・ヘイミッシュ・ワトスン)を演じた”David Jude Heyworth Law(ジュード・ロウ)”さんは、19 才のときにグラナダTV制作の『ショスコム荘(The Adventure of Shoscombe Old Place)』に出演しています。グラナダTV制作の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズは、1984 年 4 月 から 1995 年 4 月(日本では NHK で 1985 年 4 月から 1995 年 2 月に放送)までの 10 年にわたりテレビで放送されました。全 41 話のシャーロック・ホームズを演じるのはジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)。ワトスン役はシーズン 1 から『最後の事件(The Final Problem)』のシーズン 2までをデビッド・バーク(David Burke)が務め、『空き家の怪事件(The Adventure of the Empty House)』のシーズン 3 からはドワード・ハードウィック(Edward Hardwicke)が演じています。

*2:『THE MEMOIRS OF SHERLOCK HOLMES(シャーロック・ホームズの思い出)』。光文社文庫の『新訳シャーロック・ホームズ全集』では『シャーロック・ホームズの回想』、創元推理文庫の新訳版では『回想のシャーロック・ホームズ』になります。

*3:『聖典』とは、イギリスの作家 ”Arthur Conan Doyle(アーサー・コナン・ドイル)” が著した 4 つの長編と 56 の短編の『シャーロック・ホームズ』シリーズのことです。それ以外の作家が著した『シャーロック・ホームズ』物語を『パスティーシュ(仏: pastiche)』と呼び、『聖典』と区別しています。『正典』とも呼ばれています。

*4:Reichenbachfall(ライヘンバッハの滝)。原作『最後の事件(THE FINAL PROBLEM)』で、シャーロック・ホームズとジェームズ・モリアーティ教授が対決する場所。[ウィキペディア]

*5:『THE RETURN OF SHERLOCK HOLMES(シャーロック・ホームズの帰還)』。光文社文庫の『新訳シャーロック・ホームズ全集』では『シャーロック・ホームズの生還』になります。