シャーロック・ホームズ

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ハピネット版、宝島社版、キープ版のDVDの違い:シャーロック・ホームズDVD



いつしか種類が増えたジェレミー・ブレットさん主演の「シャーロック・ホームズの冒険DVD」。現在、ハピネット・ピクチャーズ社のDVDは単品販売(2話、あるいは、前編、後編を収録)が無く、DVD-SET全六巻になります。名称は「シャーロック・ホームズの冒険[完全版]DVD-SET」です。このDVDの特徴は、日本語字幕、英語字幕、英語音声に加え、ホームズ役:露口 茂(つゆぐち しげる)さん、ワトソン役:故 長門 裕之(ながと ひろゆき)さんによる日本語吹替が収録されています。また、特殊なのは日本放送用にカットされたバージョンが、オリジナル版とは別に収録され、日本放送版でのカット部分相当の吹替を新録音にて追加し、ノーカット尺での日本語再生にも対応しています。


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ソフトシェル版DVD

全6巻 リニューアル シャーロック・ホームズの冒険[完全版] DVD-SET1 - SHERLOCK HOLMES in MB-Support

私は、英語音声、日本語字幕を最初に見たので、日本語吹替版はジェレミー・ブレットの魅力が薄れていると感じます。しかし、シャーロック・ホームズの声としては、露口茂さんの声が適任だと思いました。前者がぶっ飛んだところがある天才のホームズ、後者は落ち着いた雰囲気のホームズです。おそらく、日本語吹替を最初に見た人は、露口茂さんの声にハマると思います。それを唯一楽しめるのDVDはハピネット・ピクチャーズ版です。



宝島社が販売するMOOKは全23冊で、1冊に2話収録されています(長編は全編・後編の1話になります)。英語音声、英語字幕、日本語字幕が収録され、物語の解説と、英日対訳が掲載されています(一応、ジャンルは本で、DVDが付属なので)。日本語音声は収録されていませんが、デジタルリマスターにより映像が鮮明になっています。

シャーロック・ホームズの冒険 宝島ムック DVD-Books - SHERLOCK HOLMES in MB-Support



そして最後は輸入販売元:キープ株式会社の販売する英日対訳ブック 特典DVD付、シャーロック・ホームズの冒険(全13冊)、シャーロック・ホームズの帰還(全11冊)、シャーロック・ホームズの事件簿 / 思い出(全12冊)。一冊に一話が収録されており、残念ながら長編の「バスカビル家の犬」「四人の署名」「犯人は二人」「サセックスの吸血鬼」「未婚の貴族」がありません。英日対訳ブック、英語音声、日本語字幕、英語字幕を楽しめます。日本語音声は収録されていませんが、デジタルリマスターにより映像が鮮明になっています。

英日対訳ブック 特典DVD付 - SHERLOCK HOLMES in MB-Support



私は、宝島社が販売するMOOKを見た事がありません。ハピネット社とキープ社を比較したのが以下。日本語字幕が多少違いますが、英語字幕は同じでした(といっても、「第二の血痕」しか調べていませんが)。映像はデジタルリマスターされたキープ社の方が綺麗です。

ハピネット社の日本語字幕には間違いが発見されいます。「六つのナポレオン」でベッポが侵入する家を、ホームズ、ワトソン、レストレイド警部が小屋で寝ずの見張りをするシーンです。ワトソンがレストレイドに紙袋を差しだすとき、「Have a humbug, Lestrade?(ハッカあめを食べる?レストレイド)」の日本語字幕が、ハピネット社では「ハンバーグを」になっています。「humbug」は[英]でハッカあめです。ワトソンが差し出す紙袋にハンバーグが入っているとは思えません。キープ社の方は「アメでも」と正しい翻訳でした。

イギリス人が見ると、英語字幕に間違いが多いとの指摘がありました。イギリス英語もアメリカ英語も管理人は話せませんが、「ギリシャ語通訳」で犯人一味を追いかける列車内にて。

ワトソン:では違うな
ホームズ:彼らではない //この日本語字幕は入っていない

この会話のシーンで英語字幕以下。

ワトソン:Can't harm mine then
ホームズ: Whatever

しかし、ネイティブの方から本当の発言は以下と指摘を受けました。

ワトソン:Not our man, then
ホームズ:Not our man

確かに、ホームズは「Whatever」とは言っていないと私にも分かります。さらに、「"Whatever."はアメリカ人がよく使う言い方で、うちの英国人は好みません。また地名のスペルが何箇所か違うとのことです。」との事。英語学習の教材に使うなら注意しましょう。この間違いは、ハピネット社、キープ社に共通しています(英語字幕は同じなので)。

さて、英語字幕を期待している人は、どれを購入しても同じです。誤りはありますが、英日対訳ブックが付属する宝島社、キープ社のDVDが良いでしょう。日本語吹替を望むなら、ハピネット社のDVDになります。デジタルリマスターを望むのであれば、宝島社、キープ社になります。デジタルリマスターは色が薄くなった気がしますが、ぼんやりしていた部分が鮮明になり、衣装やセットを楽しむ人におすすめです。日本語吹替とデジタルリマスターを追求した場合、該当する製品がないのが残念ですね。