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先々月、このサイトの掲示板に、「私が誰だか分かるかね?」さんから奇妙な投稿を得ました。その内容は以下。
そんなことはいいとして、この度個人的な物を探していたら そなたが喉から手が出るほど欲しそうな物を発見した。 少し早いがなくなってしまうと困るので、誕生日プレゼントとして購入した。 ここまではなんとも涙が出る話である。 しかしどうしても航空便の代金を払うことが 困難であったため(いやそんなことはなかったが) 迷わず安い船便にしたので、到着までに一ヶ月以上かかるという結果に。 それはまぁいいとして 一番の心配は無事に商品が到着するかどうかである。 なにせ船便、荷物が消える確立もなくはないので そのときは潔く諦めてくれたまえ。 中身はなにかって???それは教えられないが、ヒントを出そう! ヒント:あと12年経てば、立派なアンティーク! ホームズくん、君にはその答えが分かるかな? P.S 答えを教えるつもりはないので、楽しみに推理していてくれたまえ。 これはまったくの私信のため、公開する必要はありません。
おぉ・・・掲示板を作った甲斐がありました。「ヒント:あと12年経てば、立派なアンティーク!」って何でしょうか?そして一ヶ月半が過ぎ、到着したのが右の写真の紙袋。宅配伝票を見ると発送が海外では無いので、「私が誰だか分かるかね?」さん宅へ最初に届き、そこから私に発送されたものと分かります。
袋は大きいけど、中身は小さいのはお約束です。なにやらメッセージと汚い本が入っていました。
汚い本のタイトルを見ると、なんて事でしょう!「Sherlock Holmes」と書かれているではないか!!
表紙をめくるとこんな感じです。全くヒントが得られません。
「TALES OF Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの冒険)」の下に「A Study in Scarlet(緋色の研究)」とあります。
つまり、日本語版は右写真になります。「緋色の研究」はシャーロック・ホームズの第一作で長編になります。そのためか、実写版を見た事はなく、ジェレミー・ブレットさんのホームズシリーズにも存在しません。管理人は海外のアニメは見たことがあり、日本語版では「赤の怪事件」となっていました。第一作なので、ワトソンとホームズが出会うシーンや、同居するシーンがあります。
「Copyright,1922,by WHITMAN PUBLISHING Co.」「Printed in the United States of America」とあるので、1922年にアメリカで印刷された事が分かります。今年は2011年なので、2011 - 1922 - 12年 = 101年。あと、12年経てば101年前になり、アンティークだと言うことでしょう(注文したのが2月なので、2011年は無視して2010年という事で、12年経てば丁度100年)。
メッセージには「アンティークとしての価値は低いけど、コナン・ドイルが生きていた時代に出版されたという点に思いを馳せてみてください」とあります。確かに、1922年と言えばアーサー・コナン・ドイルは生きており、ストランド・マガジンに掲載された期間で言えば、「最後の挨拶」〜「事件簿」の間に印刷された本でしょう。
金額は2,000円ほどと聞きましたが、確かに洋書を集めようとした事はなく、個人的には珍しいプレゼントになりました。アメリカ英語なので翻訳するのも楽・・・でもないな。これはこれで良いとして、古書で革装丁のシャーロック・ホームズは存在するのであろうか?もの凄い金額になるのでしょうね。しかし、古書ではなく、革装丁のシャーロック・ホームズの本は、海外で販売されている様です。管理人は英語が苦手なので注文できませんが、革装丁は英語で [Leather bound(レザー バウンド)]です。検索するとすれば、「Leather bound Sherlock Holmes」のキーワードを鏤めれば良いでしょう。
ところで、2011 年 7 月 1 日に、全ての事件簿を収録したコンプリート版のシャーロック・ホームズ本が登場します。洋書でゴージャスな革装丁で値段も安いです。アマゾンでは既に予約が始まっているので、興味がある人はどうぞ。それから、現時点では日本語ページの写真は一つですが、海外ページではもう一つの写真が掲載されています。
最後になりましたが、プレゼントありがとう!遠慮しないで、もっと贈って下さい。