シャーロック・ホームズ

SHERLOCK HOLMES in MB-Support
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数学者 シャーロック・ホームズ



シャーロック・ホームズがライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と戦った後、復活まで3年の空白がありましたが、その空白の期間にシャーロック・ホームズが犯罪者となっていた可能性を秘めたワトソンの手記が発掘される。その事件とは、第一話:偽錬金術師事件(あるいはボヤイ・ゲルヴィンの定理とデーンの定理)。事件は1984年のはじめに起こり(ホームズが復活したのがその年の4月)シャイロット・メルヘスなる錬金術師が、賢者の石を手に入れ、鉛を金に変える事はできないものの、すでに所有する金を増やす事ができると公表。その内容は以下。

ホームズはいとも簡単にこの謎を解きますが、犯人のシャイロット・メルヘスは行方をくらまし見つからず。さらに、ホームズはこの事件に関して語りたがらないため、ワトソンは事件をお蔵入りとしたとか。しかし、この事件の性質は、プロにはありえないアマチュアのホームズらしい物語が隠されおり、ワトソンもそれに気がついたみたいです。まるで、唇のねじれた男みたいな・・・

ライヘンバッハの決闘で敗れたと思われていた数学教授:モリアーティ教授も復活していた?第二話:ほんものの偽錬金術師事件(あるいはバナッハ・タルスキの逆理)。タイムズに掲載された記事に、ワルシャワ大学にて日系人とみられるT.森谷氏が、直径2メートルもある大理石の球体で事故死と報じられていました。ドアに鍵がかかり、いったい直径2メートルもある大理石の球体をどこから入れ、どんな事が起こったのでしょうか?消去法で最後に残った物がどんなに信じられない事でも、それが事実である・・・



この本は数学とシャーロック・ホームズが大好きな人におすすめのパスティーシュ。管理人は、シャーロック・ホームズは好きですが、数学はどうも・・・ダヴィンチ・コードにも登場したフィボナッチ数列、三角形、円、球体など、ちょっとついていけない二つの事件となりました。最近、小説は読まなくなってしまい、社会・政治・歴史・科学・テクノロジーなどの本を好んで読んでいますが(ホームページのネタがないものかと)、リサ・ランドール著 「ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く」を読むために、タイムマシンとか、アインシュタインとか、宇宙関係の本を読んでいたところ、たまたま同じ棚に「数学者 シャーロック・ホームズ」が紛れ込んでいて読むことになりました。



普通、パスティーシュは読み終えるのが早いのですが、あっ、これは相対性理論とは関係が無く、心理学上の時間の早さですが、「数学者 シャーロック・ホームズ」は僅か2話しか無いのに読むのに時間を必要としました。聖典と絡めた文章や、事件の真相を読み解くのは簡単ですが、数式が多くなると汗がだらだら・・・「忘れてしまった数学」シリーズを読んでからのが良かったのかも知れません。数学が得意でなくても、おもしろい物語だったのは事実です。


数学者シャーロック・ホームズ

追記

2013年9月17日に増補・改題(数学者シャーロック・ホームズからバナッハ‐タルスキの密室)され発売されています。

バナッハ‐タルスキの密室