シャーロック・ホームズ

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BBC制作 シャーロック・ホームズ
バスカヴィルの獣犬
 バスカヴィル家の犬



2002年、イギリス BBC制作。「バスカヴィルの獣犬」? このタイトルが好きになれず興味が湧かなかったのですが、NHKで放送されたのを見て、リチャード・ロクスバーグ主演のシャーロック・ホームズを好きになりました。 追記:2014 年 5 月 23 日に「バスカヴィルの獣犬」から「シャーロック・ホームズ バスカヴィル家の犬」にタイトルが変更され、DVD が新発売されました。NHKで放送されたときのタイトルは、今回の DVD と同じく「シャーロック・ホームズ バスカヴィル家の犬」でした。なお、以下はグラナダ・テレビ版「バスカヴィル家の犬」と比較した内容です。


シャーロック・ホームズ バスカヴィル家の犬 [DVD]

「バスカヴィル家の犬」は多くの映像作品があり、シャーロック・ホームズの代表作品になるようです。 シャーロック・ホームズが潜伏捜査をする物語のため、多くのシーンはホームズの相棒ジョン・H・ワトソンと遺産相続人のヘンリー・バスカヴィルを取り巻く人物で進行されます。 ゆえに、ホームズのファッションやベイカー街、221B、家具、小物などが好きな管理人には、映像化されても・・・(小声:嬉しくない)。 ベイカー街や221Bに関しては、前半のクライアントから話を聞くシーンで満足するしかありません。 失礼ながら私はリチャード・ロクスバーグさんを知らなかったのですが、トム・クルーズさんの M:I-2 で悪役の右腕を演じた役者ですね。

検死はリアリティがあり、全体的に重苦しく暗い雰囲気です。 セルデンが逃亡している不安と悪天候が重なり、陰鬱な描写が素敵です。 ホームズの頭脳を発揮する描写も簡潔でシックリきます。 痕跡を調べるシーンで御者に遭遇しますが、グラナダ・テレビ版の「シャーロック・ホームズの冒険(ジェレミー・ブレット主演)」には無いシーンが多いです。 それまでの実写版ホームズは頭を使って情報を得るのですが、リチャード・ロクスバーグ版は暴力を使うこともあります。 しかし、やり過ぎではないし、汚らしくないから許せます。 ホームズの顔がハードボイルド系ではなく、いいとこ育ち系なので、暴力シーンが緩和されるのかも知れません。

物語の流れが少し違っています。 登場人物が掴んでいる情報が、グラナダ・テレビ版と本作では前後するシーンがあります。 ホームズがワトソンに提供する情報も異なります(最後までホームズが黙っているのが通常)。 ステイプルトンは蝶の収集家ではなく、虫取り網も持っていません。 「バスかヴィル家の犬」が「バスカヴィルの獣犬」になっていますが、その犬を観て頂ければ納得できるでしょう。

納得できないのはホームズが事件を抱えている時でも7%のアレを使うところです。 本来は空回りのエンジンをどうにかするためにアレを打つのですが、クライアントから依頼を受けた夜に打つのはどうかと思います。 煙草は吸いますが、パイプはやりません。 悲しい物語に仕上がっていますが、それはステイプルトンの妻が美しいからかも知れません。 この終わり方は如何なものか・・・。

グラナダ・テレビ版でもハッピーエンドと言い難い物語はあります。 バスカヴィル家の犬は、クライアントに怪我を負わせてしまうのですが、グラナダ・テレビ版では大した怪我ではありません。 しかし、本作のタイトルが「犬」から「獣犬」になっているため、ヘンリー・バスカヴィルが受けた傷たるや大変なものになります(ユーモアあり)。 このリアリティ溢れる描写なら、「高名な依頼人」や「犯人は二人」などを制作して欲しくないものです(悲惨な描写を追求しそうです)。 ジェレミー・ブレット版マット・フリューワー版 、そして今回のリチャード・ロクスバーグ版に共通することは、ヘンリー・バスカヴィルがハンサムであることです。


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追記

追記:ショーン・コネリー主演の「リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い」に、バスカヴィルの獣犬でシャーロック・ホームズ役を演じたリチャード・ロクスバーグが、ホームズの宿敵モリアーティ教授の子孫として悪役を演じています。 この映画自体はとても面白いのですが、今回のシャーロック・ホームズ役に大満足している管理人としては複雑な心境です。

本作の221Bのインテリアも好きですが、壁紙はちょっとね・・・でも、書類棚(カルトニエ)はドアの横にあります。 ドアの高さとほぼ同じなので、グラナダ・テレビ版の窓際に置かれたそれよりも背が高いと思われます。 ホームズが「Bのファイルをとってくれ」と頼むと、ワトスンが書類棚(カルトニエ)の上にあるファイルケースに手を伸ばします。 できれば書類棚からBのファイルを取り出して欲しかったです。


書類棚 Cartonnier(カルトニエ)
グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』




ベイカー街221Bの間取り

グラナダTV制作の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズで、顧問探偵のシャーロック・ホームズと相棒のジョン・H・ワトスン医師が共同生活をする場所が、ハドスン夫人から間借りするベイカーストリートの『221B』です。マンチェスターのグラナダスタジオの倉庫に造られた、『221B』の室内セットの間取り、建具、家具、小物などを、Blu-Ray を参考に管理人が調べた名称や用途を列挙します。

ベイカー街 221B の間取り グラナダ・テレビ制作『シャーロック・ホームズの冒険』Granada Television Sherlock Holmes 1984 TV series Baker Street 221B Setting of a movie

ベイカー街の地図

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズに登場する『BAKER STREET』のセットは、1890 年代を想定してマンチェスターのキャッスルフィールドに建設されました。郵便局、家具店、果物屋、ワイン店、仕立屋、本屋、宝石店、床屋、不動産屋、葬儀屋などが作られ、突き当たりのリージェント・パークは、立地的に高い建物が映り込むのを防ぐ苦肉の策です。最初のラフスケッチからセット完成まで、1982 年の 1 月から 5 月とあります。いくつかのセットは屋内も作られており、221B、床屋、本屋、家具屋、煙草屋は、室内での撮影もあります。

ベイカーストリートの地図:グラナダTV『シャーロック・ホームズの冒険

書類棚 Cartonnier

グラナダTV版ホームズの冒険テレビシリーズで、221Bの窓際に置かれた書類棚 Cartonnier(カルトニエ)。劇中では地図や新聞の切り抜きなどの書類、ジェームズ・モリアーティ、セバスチャン・モラン、アイリーン・アドラーなどの重要人物を記した目録、伝記要覧を保管しています。なお、リチャード・ロクスバーグ主演の『シャーロック・ホームズ バスカヴィルの獣犬』にも、この書類棚に似た家具を確認できます。

グラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』221B のセットにあった書類棚